またまた台湾と関係ないネタで恐縮なのだが、グレートな子連れスポットがあったので、強引にシェアさせてもらおう。
先日のマカオ家族旅行で、パンダを見に行った。
うちの子はまだ1歳9か月と小さいながらも、かなりの動物好きである。なのでこういう連休などは、動物園などの施設訪問は出来るだけ入れるようにしているのだ。
一方、筆者と嫁はかなりの史跡名勝ファンなので、本来であればマカオに点在する世界遺産の建築や、博物館をじっくり見て回りたいところだ。
しかしながら、そんな暴挙に出た日には子供が飽きてしまい、つまらない場所ではその場で最近覚えた「しゅっぱちゅ~」(出発の意)の連呼が始まり、本当に出発するまで怒声が止まらなくなるので致し方ない。
今回のメインテーマである動物、パンダ。これまで台北や上野などでも見てきたが、どこも大混雑で立ち止まることも許されず、ハッキリ言って「パンダを見た」というよりは「遠くでこちらに背を向けて横たわる、パンダみたいな白黒の物体が見える通路を通った」に近かった。
しかし、今回のパンダ見学はこれまでの筆者のイメージを払拭を覆し、本当にじっくり見ることが出来た。そこで、今回はマカオでゆっくりパンダを見る事ができる穴場の紹介とチケットの買い方を紹介したい。
ちなみにこちらには「パンダを抱っこできる」など直接パンダとふれあえるサービスはなく、あくまでもガラス越しに見るだけだという事を先にお伝えしておこう。
マカオ石排湾郊野公園・パンダパビリオン | パンダ見学の穴場
石排湾郊野公園の場所
場所は我々が宿泊しているコタイ地区から南下し、このあと行く予定のコロアン島旧市街の手前にある。
ホテル前から路線バスでも行けるのだが、朝イチ10時の入場予約をしていたので、我々は生意気にタクシーなんぞ使ってみた。
ちなみにホテル前の広いバス通り、コタイストリップからは路線バスがたくさん出ている。わかりやすいのは本数が多い25番のバスで、サンズコタイセントラル(連貫公路/金沙城中心)から路環方面行きに乗り、石排湾郊野公園で降りる。バスなら6パタカ。マカオパスがあれば半額の3パタカになるそうだが、ホテルの近くにパスを売ってるコンビニを探せず断念した。
ホリデイ・インからなら、タクシーでものの10分ほどで到着。肝心の料金はうる覚えだがおそらく40~50パタカ前後。もし違っててもご勘弁願いたい。
石排湾郊野公園の営業時間と入場料
営業時間は、公園が06:00 – 22:00、公園内のパンダ見学施設・パンダパビリオン(澳門大熊貓館)は午前の部が10:00 – 13:00、午後の部は14:00 – 17:00(月曜休み)。毎時間正時(00分)から1時間の予約・入れ替え制となっているのでチケットが必要だ。
チケットは公園内のチケットオフィス兼お土産店で購入できるが、当日満席等が心配な方は、簡単なので事前にネットでの購入をおすすめしたい。
入場料は、公園自体への入場は無料。パンダパビリオンのチケットは大人1名10パタカ、12歳以下は無料。日本円だと100円ちょっとだろうか、公共施設だけあって安い。。。
ネットでの事前購入の仕方。
まず、パンダパビリオンのウェブサイトに行き、右下の「澳門大熊貓館售票系統」(赤字になってるとこ)をクリック
そして、下の画面で行く予定の日付を選択
日付を選択すると、カレンダーの下に時間が表示されるので、希望の時間を選択(選擇)。
次に、チケットの枚数を選択。一般、子供(小童・12歳以上)、シニア(長者・65歳以上)とあるので、該当する年齢の枚数を入力。
子供・シニアは無料(MOP 0.00)だが、無料でも入場にはチケットが必要なので必ず入力する事。
入力したら、その下のチェックボックスにチェックを入れる。すると、さらにその下に携帯電話(流動電話)かメール(電郵地址)でのチケット受け取り方法(接受門票資料方式)選択を迫られるので、希望する欄を埋めたら「下一歩」を押して次の画面に進む。筆者はメール受け取りにした。
上の画面で、支払方法の選択。念のため、上から日時・枚数・受け取り方が書いてあるので、間違いがないかチェックして、支払方法(支付方式)をカードかMPayとやらの選択をする(筆者はMPayとは何か知らないので、当然カードにした)。
そしてまた下のチェックボックスに「確認したよ」という旨のチェックを入れて、「確定」。
すると、中国語とポルトガル語で書かれたインボイスのような画面になるので、画面下方にて支払方法(VISA・Master・中国銀行・銀聯)を再度選ぶ(筆者はVISA・Masterをクリックした)。
すると、上のカード会社選択画面が出てくるので、今度は使用するカード会社(VISA・Masterのいずれか)をクリック。
ようやくカード情報の入力画面が出てくるので、各項目を埋める。ちなみに一番下はカードの裏にある、あの3桁の数字ね(名称忘れた)。そして、「Pay Now」をクリックして確定。
問題なくカードが通れば、この画面が出てきて支払い完了。右上の x をクリックして閉じると、QRコードのついたチケットの画面になる。
左が子供チケット、右と下が大人チケット。チケットはメールでもPDFファイルが送られてくるので、いずれかを印刷して当日必ずパスポート(年齢チェックのためと思われる)を一緒に持って行く事。
パンダパビリオンの様子
ここがパンダパビリオンの入口。チケット売り場兼おみやげ店からドームっぽい建物が見えるので、すぐわかると思う。
筆者たちは10時〜11時の回を予約したので、日本人らしく10分前から入口前でスタンバイ。その時付近には人影まばら、てゆーか掃除のオバちゃん達ぐらいしか見なかった。あまりの静かさに若干の不安を覚えながら待つ。
するとほぼオンタイムで、係のオッサン達がテーブルのところに来て、突然入場開始。上の写真にある、緑の屋根のところでチケットを渡して入場。持って来いと書いてあったので、パスポートも用意したがチェックされなかった。
結局オンタイムで入場したのは我々と韓国、西洋人の親子連れ各1組オンリーだ。
館内に入ると、この看板がお出迎え。
見学スペースに入るとこんな感じ。入口からは、ゆるい曲線の廊下になっていて、突き当りが出口というシンプルなレイアウトになっている。ご覧の通り2段になっているので、相当の人数が入っても大丈夫そうである。
ここにはどうやら健健(ジエンジエン)・康康(カンカン)と開開(カイカイ)・心心(シンシン)と4頭のパンダがいるようだが、この日見ることができたのは3頭。
まず入ってすぐの左側のスペース(パンダの居住スペースは真ん中から2つに分かれている)で、2頭のパンダが一心不乱に竹をかじっていた。しかもかなり見学スペースの近くでかじっている。よく見るとここともう1か所に竹の山を置いてあったので、見学しやすいよう施設が配慮しているのだろう。
我が家の娘もかぶりつきで見ている。
右側のスペースには1頭(どの子かは、よくわからない)。ここでも竹をかじるのは鉄板ムーブだ。
それにしても、平日だったからか他のお客さんがちっとも入ってこない。おかげではじめの20分ぐらいは、ほぼ貸し切り状態でパンダの観察と写真撮影に没頭することができた。当然ながらフラッシュは禁止だったと思うので、注意して欲しい。
相変わらず同じ場所で竹をかじっているだけのパンダ。かわいいのだが、さすがにこのシーンを20分も見てると飽きてくる。
贅沢ながら「いい加減もういいだろう」、と思い始めたところで、うちの子もそうだったらしく「しゅっぱちゅ~」コールがドーム状の見学スペースに”こだま”し始めた。一瞬アセったが、さっきの西洋人一家はすでにおらず、韓国一家だけだったのでまぁご勘弁していただく。彼らも「ワォ!」とか結構騒いでたし。
また、ちょうどそのタイミングでインターナショナルスクールのちびっ子たちが、遠足か何かで大勢来たので、あとは彼らに任せてそそくさとパンダパビリオンを出た。
10時から11時までの1時間好きなだけいて良いのだが、30分ほどでお腹一杯になったパンダパビリオン。それにしても、こんなにじっくりとパンダを見ることができたのは初めてだった。台北や日本ではナカナカこのような体験はできないのではなかろうか。
パンダ以外に見ることができる動物たち
パンダ以外にも、小規模ながら鳥やいくつか他の動物も展示されていた。
レッサーパンダ
見えにくいがリスザル
サル系はこのリスザルを含め、希少種と思われるサルたちが何種類か飼育されていた。
鳥は忙しく飛び回っており、焦点が合わなかったので写真はない。
最後は写真のチケットオフィス兼お土産店に寄ったが、そそくさと何も買わずゲットアウト。腹減ったのでさっさと近くのバス停に移動し、路線バスでコロアン島に向け出発した。
あとがき
マカオ石排湾郊野公園のパンダパビリオン。我々が行ったときは、前半ほぼ貸し切り状態という贅沢な環境だった。ただし、週末などの混雑状況はわからないので、知っている人は情報のシェアを願う。
ただ、各時間帯予約制で時間内は好きなだけいられるので、
「行列に並んでせかされながら順路を歩き、やっとの思いで木の陰で寝ているパンダの身体の一部を何とか写真に収める」
みたいな事はまず無いと思われる。
何より「12歳以下無料」、「新しくきれい」、そして「エアコンが効いたスペースでパンダを見られる」の三拍子が揃っているので、それだけでも親子連れにはグレートなスポットだと思う。
マカオにも子供向けのアトラクションは多々あるものの、こういう自然がテーマの場所はあまりないと思われるので、行ってみる価値はあるだろう。公園内にはもちろんパンダパビリオン以外に、植物園やちいさな博物館的なども設置されている。
ただ、飲料の自販機はあったが、食事ができるレストランはなさそうなので、軽食などは用意していった方が良さそうだ。
いい加減、台湾ネタに戻れとお思いの方もおられるかと思うが、マカオのネタが尽きるまでは頑なにマカオネタでプッシュするかもしれないことを示唆して今回は終了したい。それではまた次回!
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