台北市内のあちこちで見かけるワンタン食堂のチェーン・老虎醤温州大餛飩(中国語っぽく発音するとラオフージャン・ウェンジョウ・ダーフェントゥエン)。
気付いたら、MRT民権西路駅の近くや士林駅のすぐそばにも新店がオープンしていて、なんだか勢力を拡大しているような気がする。
ちなみに我が家から近い士林駅界隈にいたっては、駅のすぐそばの店がオープンする前に既存店が2店あったので、現在は一つの商圏に3店舗あることになる。まるで最近悪評ばかりが目立つ、日本の大手コンビニのドミナント戦略のようだ。
それはさておき、その士林にある3店舗の中の一つ、中正路のお店はウチから行きやすいこともあり、かなりの高頻度で利用している筆者と家族。
もちろんワンタン麺が好きというのもあるのだが、老虎醤温州大餛飩は
- どのお店で食べても味が一緒なので、基本ハズレがない
- 値段がリーズナブル
- ワンタン麺のスープがアッサリ味で、幼児にも食べさせられる。
というのが大きな理由で、特に食べたいものが思い浮かばないときは、だいたい温州で食っている気がする。ちなみに娘が生まれた当日、近くの新光医院に泊まり込んでいた日の夕食もここであった。。。
そんな老虎醤温州大餛飩に先週末も行ってきたので、今回はそのお店情報をシェアしよう!
※温州大餛飩を名乗っているワンタンの店は、ここで紹介するチェーン以外にも多数存在している。このエントリーで指すお店は老虎醤温州大餛飩の事を指しておりますので、あらかじめご承知おき願いたい。
台北・老虎醤温州大餛飩 | アッサリ味のワンタン麺と注文時の小ワザ
老虎醤温州大餛飩・中正路店の場所と行き方
台北市内のあちこちにある老虎醤温州大餛飩だが、筆者がよく行く士林・中正路の店舗はMRT士林駅から徒歩5分ほどの場所にある。
行き方は士林駅1番出口を出て直進すると、目の前にある広いバス通り(中正路)を左折。そのまま直進し、最初の交差点(文林路)を渡り「すき家」を通過。さらに進むと出てくる墊腳石という本屋の数軒となりにある。
※ちなみに士林駅1番出口を出てすぐ右側にあるのが、最近できた老虎醤温州大餛飩の新店である。駅前なので混雑が予想されるが、空いていればここで食べても良いと思う。基本的に味変わんないので。。。
お店の様子
大体どの店舗も同じような作りだが、店の前に麺を茹でるスペースとレジ、入るとすぐに小皿おかず(小菜)のショーケースがあり、奥にテーブル席が配置されている。
椅子は背もたれのない大衆食堂椅子で、原則ベビーチェアはない。したがって幼児連れの場合は、工夫が必要となる。ちなみに我が子の場合は、ベビーカーに座って食べている。
ティッシュペーパーは各テーブルにはなく、壁にディスペンサーがくっついているので、席を立って必要な枚数を持ってくるスタイルだ。
メニューと注文方法
これが老虎醤温州大餛飩のメニューである。
看板メニューのワンタンはワンタンスープ(餛飩湯)とワンタン麺(餛飩麺)が用意されており、ワンタンは豚肉(鮮肉)、肉野菜(菜肉)、エビ(蝦肉)にイカ(花枝)の4種類から選ぶことが出来る。
そのほか抄手麺(チャオショウミェン:汁なしのワンタン麺みたいなやつ)や麻醤麺、紅油抄手(ラー油のタレにワンタンが入っている料理)に小皿各種(各式小菜)というのが大体のラインナップ。メニューは基本どの店舗も同じになっている。
注文方法は台湾でよく見かける、メニュー表に数量を記入するスタイル。店員さんとの会話が不要なので、プレッシャーが少なく気楽に注文できる。と思われる。。。
この日我々は、定番の豚肉ワンタン麺と温州抄手麺、そして小皿を2つ注文。
小皿料理(小菜)の注文
上の方で「小皿を2つ注文」と書いたのだが、小皿に関してはショーケースから自分で持って来るので、基本的に精算は自己申告になる。
したがって、注文の際に取る予定の枚数を書いておくか、麺が出てくるときに注文時に書いた伝票も一緒に戻って来るので、その時に取った枚数を書くかのどちらでも良い(精算は食後)。
小皿は写真のショーケースから、勝手に好きなものを取って食べて良い。値段は一皿一律25元。
最後の一枚だった漬物に
メンマ
いざ、実食!・・・と小ワザ
それでは主役の豚肉ワンタン麺から。
麺がどっさりと盛られていてワンタンが見えないが、この平打ち麺の下に「大餛飩」の名に恥じないジャンボなワンタンが隠れている。
ここで、タイトルに書いておきながら、これまでまったく触れてこなかった「小ワザ」について明かそう。
もしかしたらご存知の方もいるかもしれないが、実はここのワンタン麺、麺を”平打ち麺”か”普通の細い中華麺”どちらかを選ぶことが出来るのだ。
平打ちがデフォルトなのか、細麺がデフォルトなのか店舗によってもバラツキがあるようなのだが、筆者は圧倒的に平打ちが好きなので、注文の際に必ず指定することにしている。
平打ち麺を指定したい場合は、口頭で幅広の麺を意味する「寛麺」(クァンミェン)と言うか、注文の紙に「寛麺」と書いておけば、品切れでない限りは対応してくれる。ご希望の方はぜひお試しあれ。
ちなみに細麺を指定したい場合はそのまま「細麺」と書けば対応してくれる。
「オイオイ、たったそれだけかい?!そんなの小ワザでもなんでもないぜ!」
と仰りたい方もいるかもしれないが、そのようなツッコミに関しては頑なにスルーさせていただきたい。。。
話をワンタン麺に戻そう、
写真はちょっと辛味を入れてしまった後のモノだが、スープは透き通ったアッサリ系、というかマジでアッサリしている。
具はワンタン以外に、麺の上に乗っかっている海苔、そして中には刻んだ野菜、ザーサイに錦糸的な玉子が入る。
そして、一口目を口に運ぶ前に、筆者が必ず入れるのが、
店名にも冠されているこの ”老虎醤” である。
この老虎醤は何かというと、ニンニクと唐辛子、ラー油とかをミックスしたよう辛味なのだが、とにかく辛くてウマい(瓶に詰めて小売りもしている)。
先述の通り、スープは非常にアッサリしているため、そのまま飲んでもウマいのだが、辛いのが好きな筆者としてはもう少し強いパンチが欲しい。
その願いを叶えてくれるのが、この ”老虎醤”なのだ。
ただ、本当に辛いので、使用する場合は少しずつお試しになることをオススメする。
そしてワンタンは、このようにジャンボなのが3つ入っている。けっこうプリっと弾力があって、食べ応えのある一品だ。
続いては抄手麺(チャオショウミェン)。
「ところで抄手とはいったい何だ?」
と思った方もいるかもしれないが、調べてみるとワンタンのことらしい。ワンタンも地方によっていろいろ呼び名が変わり、その呼び名の一つが「抄手」だと考えていいようだ。
ご覧のようにスープなしのワンタン麺といった面持ちで、上にゴマベースのタレと醤油ベースの酸味が効いたタレがかかっていて、グチャグチャにかき混ぜて食べるとナカナカウマい。辛味なしでパンチ力がある味付けを求めるなら、こちらの方が良いかもしれない。
結局この日の会計は豚肉ワンタン麺75元、温州抄手麺90元に小皿2枚で50元、合計215元だった。
あとがき
というワケで、ワンタン食堂のチェーン・老虎醤温州大餛飩の情報を書いてみた。
冒頭にも書いたように、ここはチェーン店なので基本どの店舗で食べても味が一緒という安定感、リーズナブルな価格、そしてワンタン麺のスープはアッサリ味で幼児にも食べさせられるということで、筆者のお気に入りの食堂の一つである。あとお店もソコソコきれいだし。
そろそろ疲れて来たので、この記事は強引にここで終了させていただこう。それではまた次回!
お店データ
店名:老虎醤温州大餛飩(士林中正店)
住所:台北市士林区中正路331号
営業時間:不明
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