台湾桃園国際空港から台北駅にアクセスする電車、「桃園MRT空港線」の利用方法を解説!
桃園空港第1、第2ターミナル到着ロビーからMRT駅までの移動方法のほか、時刻表、路線図、料金や乗り方などの情報を紹介します。
もうすぐ以前のように、日本から台湾へ個人旅行が解禁されるということで、この記事を読んで台湾旅行の準備をしておきましょう!
もくじ
桃園空港MRTの概要・路線や電車のタイプを紹介
まずは桃園空港MRTについての簡単に説明を。
2017年に開業した桃園空港MRTは「桃園大衆捷運公司」に運営されている鉄道路線で、正式には桃園大衆捷運の空港線というひとつの路線です。
「空港MRT」と聞くと桃園空港と台北駅を結ぶための路線のようですが、実際には画像の路線図の通り、桃園市の環北駅から台北駅までの約50㎞、21駅の区間が現在開通していて、桃園空港駅はその途中にあります。
そのため、桃園空港を利用する旅行客や空港の従業員のほか、いまや台北のベッドタウンになっている林口などから、台北市内に通勤する多くの人たちの足としても利用されています。
桃園空港MRTの電車は普通車・直達車の2種類
お次は桃園空港MRTの電車タイプについて説明します。
桃園空港MRTには電車のタイプが2種類あり、
ひとつは各駅に停車するタイプの「普通車」。もうひとつは快速タイプの「直達車」という2種類の電車が走っていて、直達車なら空港第1ターミナルを出発したら、台北駅までの途中停車駅は2つだけです。
桃園空港第1ターミナル駅から台北駅までの所要時間はそれぞれ、普通車が50分、直達車だとわずか36分となっています。
2022年9月末時点では、新型コロナウイルス感染対策のための台湾入国制限で、大幅な減便を余儀なくされていた桃園空港MRT。平日午前9時から17時、19時から最終までのオフピーク時間は直達車の運行を停止していましたが、
ついに2022年10月13日から30分おきに直達車の運行を開始するそうです!
長かったですが、徐々に旅行の機運も盛り上がって来ましたね。
さらに詳しい情報は桃園空港MRTウェブサイトでご確認ください。
桃園空港MRTの運賃・きっぷの種類は?

出典:桃園大衆捷運公司
桃園空港MRTの運賃、上の画像が運賃表になるんですが、「全票」と呼ばれる通常料金が30元(約137円)から160元(約732円)までの範囲で設定されていて、
桃園国際空港第1、第2ターミナル駅から台北駅までの区間だと、運賃は160元です。
桃園空港MRTの運賃区分
桃園空港MRTの運賃区分は通常料金の単程票のほか、お年寄りや身体の不自由な方、学童割引が設定されています。
- 単程票(通常料金)
- 敬老愛心優待票(65歳以上または身障者手帳をお持ちの方と付き添い1名まで、桃園市に戸籍がある55歳以上の原住民)
- 中華民国(台湾)の有効な居留証または永久居留証を持つ65歳以上の人
- 児童単程優待票(6歳以上で12歳未満の中華民国籍の児童)
※年齢6歳未満の幼児が、きっぷを持っている付き添いの人と乗車する場合は無料。ただし、身長が115㎝を超える場合は身分証明書の提示が必要です。
通常のきっぷ以外に使用できるICカード・お得なきっぷ
続いて桃園空港MRTのきっぷについて紹介したいます。
きっぷは大まかに5種類あって、「単程票」と呼ばれるトークン(プラスチックのコイン型)式の通常片道きっぷのほか、
- ICカード:悠遊カードや一卡通などのICカード
- 定期/団体票:通勤用定期券や10人以上の団体用きっぷ
- その他:回数券や桃園空港MRT往復きっぷ+台北MRT48時間/72時間乗り放題セット券など
このような種類のきっぷがあります。このほか、モバイル決済登録クレジットカードやLINE Payなどで直接支払い・乗車することもできるので、複数の選択肢から選べます。
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桃園空港MRT第1・第2ターミナル駅の台北行き時刻表
ここからは桃園空港MRT・空港駅の時刻表情報についてです。
コロナの影響で減便される前は普通車、直達車ともに15分に1本、基本7分半おきに普通車、直達車が交互に走っていましたが、現在は日中のオフピーク時は普通車のみの運行となっています。
※上述の通り、桃園空港MRTは2022年10月4日、台湾政府による10月13日からの台湾国境開放にともない、現在オフピーク時の運行を休止している直達車を30分おきに走らせると発表しました!
桃園空港MRT第1ターミナル駅・台北行き時刻表

出典:桃園大衆捷運公司
ここからは桃園空港MRT、空港発台北行き電車の時刻表を紹介します。
上の画像が2022年10月13日からの新しい「桃園国際空港第1ターミナル駅から台北駅行き電車」平日の時刻表です。日中、30分おきながら直達車運行が再開されました。
※休日は本数が若干、少なくなりますのでご注意ください。
第1ターミナルは第2ターミナルより台北寄りになるため、台北行きの電車は現在の始発駅、「環北駅」を出発後、先に桃園空港第2ターミナルに停車した後、第1ターミナルにやってきます。
桃園空港MRT第2ターミナル駅・台北行き時刻表

出典:桃園大衆捷運公司
続いて、こちらが桃園空港第2ターミナル駅から台北駅行き電車時刻表(平日)。
上述の通り、桃園空港から台北方面に向かう列車は第2ターミナル、第1ターミナルの順で停車しますので、第1ターミナルより出発時刻が2分早くなっています。
桃園空港到着ロビーからMRT駅までの行き方
さて、ここからは桃園国際空港第1、第2の各ターミナル到着ロビーからMRT駅までの行き方、そしてMRTの乗り方を説明します。
到着ロビーを出てから、案内表示の通りに進めば簡単に行けますので、初めての方もご安心を。
▶ 桃園空港から台北駅に行く高速バス・國光客運バス1819路線の紹介記事を見てみる
第1ターミナル・到着ロビーからMRT駅まで
こちらが桃園空港第1ターミナルの到着ロビー。
海外から第1ターミナルに到着した旅客は、荷物を受け取ったらこのロビーに出てきます。
▶ 到着ロビーを出て、前の通路を端の方に進むと「捷運/轉乘高鐵(MRT/高鉄乗換)」の表示がありますので、矢印に従い進みます。
▶ 通路をひたすら進み、第1ターミナルの出発ロビーを横目に見ながらさらに突き当りの方まで行くと、
▶ 桃園空港MRT駅の方向を示す「捷運(MRT)」の表示が出てきます。MRT駅は地下になるのでエスカレーターまたはエレベーターで階下へ。
▶ 下まで降りたら、表示に従い通路を進みます。
▶ 長めの通路を歩き、やがてドリンク店「CoCo都可」が見えたら桃園空港MRT第1ターミナル駅(機場第一航廈站)です。きっぷを自動券売機で買うか、悠遊カード(悠遊卡)などのICカードを使って電車に乗りましょう。
第2ターミナル・到着ロビーからMRT駅まで
続いてこちらが桃園空港第2ターミナル1階の到着ロビー。
海外から到着した旅客は、中央のドアからこのロビーに出てきます。ロビーに出たら正面方向(外に向かって)に向かって進みましょう。
▶ 外に出るドア近くまで行くと「捷運/轉乘高鐵(MRT/高鉄乗換)」の表示がありますので、矢印に従い進みます。
▶ MRT駅は地下になるのでエスカレーター、またはその傍らにあるエレベーターで階下へ。
▶ 階下まで進んで行くと
▶ 桃園空港MRT第2ターミナル駅(機場第一航廈站)に到着。きっぷを自動券売機で買うか、悠遊カード(悠遊卡)などのICカードを使って電車に乗りましょう。
▶ 悠遊カード(悠遊卡)を購入したい場合、改札の外にあるコンビニ「萊爾富(Hi-Life)」でも買うことができます。
桃園空港MRTの乗車方法
桃園空港MRTの自動改札機は台北MRTとほぼ同じ、入場する時は自動改札機にあるセンサー部分にトークン型のきっぷ、またはICカード等をタッチして入場します。
▶ ホーム階に下りて電車を待ちます。台北駅に行く場合は「台北」と書いてある方のホームへ。
▶ 電車が来たら、いざ乗車です。平常時は各駅停車の「普通車」と快速の「直達車」は交互に来るので、希望の電車を乗り間違えないようにご注意を。
▶ 電車を降りて改札を出る時は、ICカードなら乗車時と同じくタッチするだけ。トークン式のきっぷは「コイン投入口」のような穴にトークンを入れて改札を出ましょう。
おわりに
ということで、台湾桃園国際空港から台北駅にアクセスする、「桃園MRT空港線」利用ガイドでした。
コロナ禍で台湾への旅行ができない日々が続き、桃園空港MRTも大幅な減便を余儀なくされていましたが、ようやく光が見えてきた今日この頃。
もうすぐ台湾への個人旅行が解禁されるとのことで、楽しみにしている方もきっと多いのではと思います。
快速タイプの「直達車」なら、台北駅まで40分弱でアクセスできる桃園空港MRT。台湾旅行の際に一度、利用してみてはいかがですか。