台北市内の移動にとても便利なMRT(地下鉄)の料金、各駅間の所要時間の調べ方を解説します。
以前は台北MRTウェブサイトの日本語版でも検索できたんですが、いつの間にかメニューから消えていて、2023年1月1日現在は中国語のサイトでのみ検索が可能になっています。
でも、この記事で分かりやすく説明しますのでご安心ください。とっても簡単ですよ。
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台北MRT・現在の路線を簡単に紹介
はじめに、台北MRT(地下鉄)について簡単な紹介を。
「台北MRT」とか「台北メトロ」、「地下鉄」といろいろな呼び名がありますが、台湾では「捷運(ジエユィン)」と一般的に呼ばれています。
その名の通り、台北大衆捷運股份有限公司が運営しているMRTは1988年から工事が始まり、1996年に木柵線(現在の文湖線)が最初に開通しました。
その後1997年に現在の淡水線(現在の淡水信義線)、中和線(現在の中和新蘆線)などが続々と開通し、直近では2020年に環状線の新北産業園区駅と大坪林駅間が開通。現在も延伸のための工事が行われています。
現在運行中の路線は5路線
2023年7月現在、台北MRTが運行しているのは5路線。以下が各路線の起点(終点)駅です。
- 淡水信義線(レッドライン):淡水~象山
- 松山新店線(グリーンライン):松山~新店
- 中和新蘆線(オレンジライン):廻龍 / 蘆洲~南勢角
- 板南線(ブルーライン):南港展覧館~頂埔
- 文湖線(ブラウンライン):動物園~南港展覧館
上記の主要路線に加え、北投駅から新北投駅までの新北投支線、七張駅から小碧潭駅までの小碧潭支線、猫空ロープウェイも台北MRTが運行しています。
環状線(イエローライン):新北産業園区~大坪林の区間については2023年5月から新北大衆捷運股跟公司(新北メトロ)に運営が移管されています。
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台北MRTの運賃体系、きっぷの種類は?
台北MRTの運賃体系は距離に応じて支払う体系になっていて、「全票」と呼ばれる通常料金は20元(約94円)から65元(約304円)まで、5元刻みで加算される形になっています。
台北MRTの運賃区分
台北MRT(地下鉄)の運賃は基本的に以下の4種類があり、通常料金以外にお年寄りや身体の不自由な方、学童の割引が設定されています。
<台北MRT・運賃の種類>
- 単程票(通常料金)
- 敬老・愛心票(65歳以上または身障者手帳をお持ちの方と付き添い1名まで、55歳以上の原住民で台北・新北市民)
- 台北市児童票(台北市の小学生割引)
- 新北市児童票(新北市の小学生割引)
※年齢6歳未満、身長115㎝未満の幼児が、きっぷを持っている付き添いと乗車する場合は無料。ただし、身長が115㎝を超える場合は身分証明書の提示が必要です。
通常のきっぷ以外に使用できるICカード・お得なきっぷ
続いて台北MRTのきっぷについて紹介したいと思います。
きっぷは大まかに5種類あって、「単程票」と呼ばれるトークン(プラスチックのコイン型)式の通常片道きっぷのほか、
- ICカード:悠遊カードや一卡通などのICカード
- 旅遊票:1日券や48時間、72時間乗り放題パスなどの各種パス
- 定期票:悠遊カードなどにインストールできる30日間の定期券(1,280元/月)
- その他(団体チケットや乗車時の自転車持ち込み用きっぷなど)
このような種類のきっぷがあります。
※以前は悠遊カードなどのICカードで台北MRTに乗車すると、運賃が一律2割引きとなっていましたが、この割引は2020年1月をもって終了しました。2020年2月からは1か月の乗車回数によって翌月にキャッシュバックを受けられる新しいシステムに変更されています。
台北MRTの一日乗車券、乗り放題パスの詳しい情報は「台北MRTの一日乗車券・乗り放題パス購入ガイド」記事をご覧ください。
Klookでチャージ済みの悠遊カード(easy card)が事前購入できます
オンライン旅先体験予約サイトのKlookで、桃園空港受け取りの悠遊カードが販売されています。
チャージされていない「空」のカードのほか、あらかじめ200元または400元の金額がチャージされているプランもあり、チャージ済みのカードなら到着後にひとまずチャージする手間が省けて便利です。
\Klookで桃園空港受け取りの悠遊カードを見てみる/
台北MRTの料金・所要時間の調べ方
それではここから、台北MRTの料金・所要時間の調べ方を解説します。
検索方法は出発する駅を基準に、そこから各路線の全駅への料金・所要時間を検索する方法、そして出発駅と到着駅を選択して、検索したい駅間の料金・所要時間を検索する方法の2種類あります。
冒頭で書いたように現在なぜか日本語サイトからこのメニューが消えているので、中国語の画面を使って解説していますが、使い方はとっても簡単ですよ。
単一駅(出発駅)からの料金・所要時間を検索する
▶ 台北MRTウェブサイトトップページ左上のメニューバーをクリックすると出てくる「票價及乘車時間(運賃と乗車時間)」をタップします。
▶ 続いて左図の「票價及乘車時(運賃と所要時間)」検索画面に切り替わるので、上方の「単一車站至所有車站(単一駅からすべての駅)」項目にある「請選擇車站(駅を選ぶ)」をタップします。
すると、右図の駅選択メニューが表示されますので、スクロールダウンして希望の駅を選択。この画面では最初に文湖線の駅が表示されます。他の路線はさらにスクロールすると出てきますので、試しに淡水信義線の「台北車站」を探してみます。
▶ 下にスクロールして「台北車站」がありましたのでタップ。右図の画面に切り替わるので、「台北車站」が選択されているのを確認したら「確定」をタップします。
▶ 「台北車站」からの検索結果が表示されました。こちらの画面も文湖線が最初に表示されるので、他路線の駅までの運賃・所要時間は下にスクロールして見つけます。
ちなみに淡水信義線「台北車站」から文湖線「動物園」駅までは「全票(通常料金)」が35元で所要時間は約27分。淡水信義線の「台北101/世貿」駅までは「全票」が25元で所要時間は約15分になります。
出発駅から到着駅までの料金・所要時間を検索する
▶ 台北MRT(地下鉄)の料金・所要時間検索。出発駅から到着駅までをピンポイントで調べる場合は「票價及乘車所有時間(運賃と所要時間)」メニュー下方の「単一起訖区間(単一発着区間)」の項目を使用します。
「請選擇車站(駅を選ぶ)」の欄が2つあるので上段に「出発駅」、下段に「到着駅」を入力します。
駅の選択方法は前述の「単一駅からすべての駅」の検索方法と同じですので、試しに淡水信義線「台北車站」から同じ路線の「淡水」駅までの運賃・所要時間を検索してみます。
▶ 運賃と所要時間の検索結果が表示されました。「台北車站」から「淡水」までは「全票(通常料金)」が55元、所要時間は約52分です。
おわりに
ということで、台北MRTの料金・各駅間の所要時間の調べ方でした。
2020年に「悠遊カード利用でMRT運賃が一律2割引き」の終了、そして現在の円安などで以前ほど格安感は減少してきましたが、それでも初乗り20元なら日本円に換算するとおよそ115円程度と利用しやすい台北MRT。
コロナが落ち着いて、台湾と日本を自由に旅行できるようになったら、ぜひ台北に来てMRTを利用してみてくださいね。