台湾で赤ちゃん~幼児の子育てをしている共働き家庭にとって、おじいちゃんやおばあちゃんなど親戚以外に子供を預ける場合、はじめに思い浮かぶのが保育園ではないでしょうか?
台湾では”托嬰中心”と呼ばれる保育園ですが、筆者も子供が生後9か月の頃から幼稚園入園までの約1年半、近所の公立保育園にお世話になっていました。
この記事では、その1年半の公立保育園での経験をもとに、費用や毎日準備するもの等、入園準備に役立つ情報をシェアします。興味のある方は、ぜひチェックしてみてください!
この記事はこんな方におすすめです!
・台湾で子供を保育園に預けたいと思っている方
・これから台湾での子育てを予定している方
・台湾の保育園に興味がある方
スポンサーリンク
台湾の保育園について
台湾の保育園の種類
台湾の保育園は大まかに、以下の三種類に分ける事が出来ます。
- 公立(多くは政府が民間に委託して運営されている保育園)
- 準公立(政府と契約している私立保育園)
- 私立(純然たる私立保育園)
費用については後ほど触れますが、基本的に公立→準公立→私立の順で高くなって行きます。
スポンサーリンク
台湾の保育園、入園資格や申し込みの時期は?
一般的に0歳~2歳の幼児を預ける事ができる台湾の保育園、ここでは筆者の子供が通った台北市の公立保育園の入園方法をもとに説明します。
入園資格
公立だと各自治体ほぼ同じルールかと思いますが、台北市の場合は
「入園を希望する子の戸籍が台北市にあり、かつ両親(または保護者)の戸籍が申請日の時点で連続6か月以上台北市にあるもの」
このようになっています。
対象年齢
- 生後2か月~2歳まで
入園申し込みはいつ頃?
基本的には随時お目当ての保育園に連絡して、「候補」という空き待ちのリストに入れてもらい、空きが出たら入園できるという形ですが、
一般的には2歳の子が幼稚園に行く9月に多く空きが出るので、台北をはじめ各自治体では7月~8月に「重新抽選候補(重新抽籤候補)」という規模の大きい募集・抽選を行っています。
筆者の子供が入園した時は直接現地に行って申し込んでいましたが、台北市では現在その重新抽選候補についてはネットで登録が可能になっています。
ちなみに2021年は受付が7月19日~7月26日、抽選結果の発表が7月29日という流れで行われていました。これから入園を検討される方は、こまめにこちらの台北市ウェブサイト等で情報をチェックされる事をおすすめします。
あと、台北の公立保育園は家庭環境(所得や養育している子供の人数など)や居住している住所(保育園と同じ区内に居住しているか)等で入園の優先順位が1~5番まであり、それらに当てはまらない一般家庭は最下位の5番になりますので、競争率がかなり高くなるという心持ちが必要です。
台北市の公立保育園、基本情報
クラス分け、対象年齢は?
基本0歳から預ける事ができる保育園ですが、筆者の子供が通った台北市の公立保育園では、以下のようにクラス分けがされていました。
クラス | 対象年齢 |
年少クラス(小寶班) | 満2か月~7か月未満 |
年中クラス(中寶班) | 7か月~14か月未満 |
年長クラス(大寶班) | 14か月~24か月未満 |
保育時間は?
筆者の子供が通っていた園では、保育時間は以下の運用となっていました。
- 一般保育:月~金 8:30 -17:30
- 提前保育(一般時間外):月~金 7:30 - 8:30
- 延長保育(一般時間外):月~金 17:30 - 18:30
通常の保育時間(一般保育)は朝8時半からになっていて、毎朝8時半から9時の間に各家庭ベビーカーや抱っこ紐で登園。夕方は各家庭だいたい17時前後にお迎えに来ていました。
筆者の子供が通った園はベビーカーや抱っこ紐を置いておけるスペースがあったので、登園時に筆者が子供を連れて行った時にベビーカー(抱っこ紐)を所定の場所に置き、夕方はおじいちゃんに手ぶらで迎えに行ってもらい、子供をベビーカーに乗せて帰って来てもらうというパターンでした。
費用について
台北市内の公立保育園の費用ですが、この記事を書いている2021年9月の時点では以下となっています。
- 毎月の保育費用・・・11,000元(給食込み)
- 保険費用・・・一学期(約半年)で738元
ちなみに、公立に入れなかった場合に備えて筆者が調べた近所の私立は、保育費用が一か月17,000元、それにプラスして、”註冊費”と呼ばれる学期ごとの登録費用が別途30,000元かかり、月平均にすると約22,000元と言われたので、我が子が公立に入る事ができてかなり助かりました。
ただ、私立に入った場合は自治体からの補助が出る場合もあるので、実際にかかる費用はもう少し抑える事ができるかもしれません。
準備するものは?
次に、我が子が通っていた時の持ち物を紹介します。
- 着替え・・・2セット(赤ちゃんの場合は適宜手袋や靴下、帽子など必要なものを追加)
- 腹巻・・・1セット(お昼寝ブランケットを蹴飛ばした時用)
- 寝具・・・枕とブランケット
- 歯磨きセット・・・歯ブラシ+歯磨きコップ(赤ちゃんの場合は歯ブラシの代わりに指で磨くガーゼ)
- ウェットティッシュ・・・2パック
- ティッシュペーパー・・・1パック
- 防水おむつ替えシート・・・1セット
- 子供の顔写真(カラー)・・・1枚(園児の資料作成用)
上記は園に置いておく物品になり、寝具や着替えなどは汚れたらその都度持ち帰ってきて、きれいなものに交換します。
そのほか、毎日持たせる物品として以下を用意します。哺乳瓶や食器などは毎日持ち帰り、自宅で洗ってまた翌日持たせる形になります。
- 粉ミルク1日分(我が家の場合は90~150㏄程度を小さなビニールに小分けして2つ持たせていました)
- 哺乳瓶・・・2本
- おしゃぶり・・・1個
- 水のみカップ(プラスチックのストロータイプ)・・・1個
- おむつ・・・1日分(我が家では5~6枚入れていました)
- 蓋つきのお碗、スプーン(給食・おやつ用)・・・各3個
- エプロン・・・2つ
- 顔拭き用手ぬぐい・・・2枚
- タオル(おしり拭き用)・・・1枚
- ハンカチ・・・1枚
- ビニール袋(汚れた衣類等を入れる用)・・・3枚
だいたいこんな感じでした。給食用で使う蓋つきのお碗はステンレスのお碗にプラスチックのフタが付たものですが、「不鏽鋼碗 兒童」とか「環保碗」とネットで検索するとたくさん出てきますよ。
台北市の公立保育園・一日の流れ
各クラスによって若干の違いがありますが、筆者の子供が入っていた中寶班の時間割は大まかに以下のようになっていました(ご参考まで)。
07:30 - 09:40 | 登園(手洗い・検温をしてから教室へ)~ 自由活動 ~ 朝食(離乳食) |
09:40 - 11:00 | クラス活動(絵本読みやお絵描き、運動など) |
11:00 - 12:00 | 昼食(日常生活練習:食事・手洗い・歯磨き) ~ お昼寝前のミルク |
12:00 - 15:00 | お昼寝 / 自由活動 |
15:00 - 16:00 | 起床(音楽鑑賞)~ おやつ(日常生活練習) |
16:00 - 17:30 | クラス活動(絵本読みやお絵描き、運動など)~ 降園準備 |
17:30 - | 降園 |
おわりに
という事で、台湾の保育園(托嬰中心)の概要や入園準備について書いてみました。
今回の記事の内容は筆者の子供が通っていた、台北市内の公立保育園の情報をベースにしていますが、他の地域や私立の保育園でも共通する部分は多いと思いますので、これから保育園への入園を考えている方の参考になれば幸いです。