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台湾で不動産を購入しようと思った時に見る物件情報サイト3選

以前、「大家さんから賃貸契約を継続しない旨を告げられ、慌てて家探しをしている」という類のエントリーを書いた筆者。

その後、「退去期限までに台北市内で同じような家賃に同じような間取り、同じような内装のキレイさの賃貸は見つからない可能性大」という事で、やむを得ず住宅ローンを組んで中古のマンションを購入する事も視野に入れて、部屋探しをスタートしました。

そこで、今回は台湾で中古マンションなどの物件情報を集めるのに使えるサイトを紹介したいと思います。

正直、日本から台湾に来た人にとっては、台北周辺の不動産価格は色々な意味でナンセンスなため、借金をしてまで家を買おうという気にはならないと思いますが、もし筆者と同じように「成り行きでそうせざるを得ない」という方がいれば、参考になればと思います。

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台湾で不動産購入を考えている時に見る物件情報サイト3選

 

その1. 信義房屋

一発目は信義房屋(シンイファンウー)。MRT駅のそばでよく店舗を見かける信義房屋は、台湾国内に200以上の直営店舗を持ち、株式も上場している台湾ナンバーワン(たぶん)の不動産屋さんです。日本にも進出しているので、ご存知の方も多いかもしれませんね。

このサイトで中古物件を探す場合は「買屋」を選んでから、その下の検索ボックスに〇〇市・〇〇区などキーワードを入れると、その地域の物件一覧が出てくる仕組み。

上の写真は試しに「台北市・北投区」と打ち込んだ際の一覧になりますが、赤で囲った部分にあるメニューで予算範囲や物件タイプ、広さ(坪数)などで、さらに物件の絞り込みが可能です。

余談ですが、条件を何も指定しなかったとは言え、この画面の一番先頭に10,938萬(1億938万台湾元)の物件を出してくるところに、「庶民は相手にしない」という信義の気位の高さを感じます(実際は庶民向けの物件も取り扱っているのでご安心を)。

そして各物件のページを見てみましょう。上が適当に選んでみた信義房屋の個別物件情報ページ。下にスクロールしていくと、

基本資料という項目に、物件のデータが書かれています。この項目にはいろいろな情報が書いてあるのですが、とりあえずポイントだけ簡単に説明していきます。

・建坪 = 公共スペースを含めた総坪数
・主+陽 = 実際に買主が居住するスペース+バルコニー(陽台)の坪数
・地坪 = 実際に買主のモノになる土地の坪数
・公共設施 = 廊下や階段などの公共スペースの坪数
・主建物 = バルコニーを除く居住スペースの坪数
・花台 = 花壇の坪数

上記を見てお気づきの方もいると思いますが、よく表に出てくる「建坪」には自分が居住する家(部屋)以外の公共スペースも含まれるので、実際の居住スペースの広さを見る際には「主建物」または「主+陽」のところを参考にしましょう

さらに下には「市價登錄」といって、過去に成約した類似物件(同マンションの別部屋や付近にある似た条件の物件)の成約価格が出ているので、こちらは価格交渉の参考になると思います。

その2. 永慶房屋

お次は永慶房屋(ヨンチンファンウー)。こちらも信義と同じく、駅のそばによく店舗を構えている大手です。サイトの使い方はさきほどの信義とほぼ同じで、ボックスに地域や予算範囲などの条件を入力して物件の絞り込みができます。

適当に選んだ物件のページ。こちらも信義と大差はありません。ただし永慶の場合、赤で囲んだ担当店舗名の部分に注目。

この写真の物件では「永慶房屋(股)公司・天母北路直営店」となっていますが、時々「永慶不動産・〇〇店」といったような店名が出てくる物件もあるんです。

その違いは何かと言うと、「永慶房屋」は直営店。すなわち担当者は永慶の社員になり、「永慶不動産」の場合はフランチャイズ加盟店という違いになります(ちなみに信義は全店直営)。

両方に物件を紹介してもらった感想として、特にどちらが良い・悪いというのは無かったのですが、フランチャイズ加盟店の場合、店によって仲介手数料のパーセンテージが違ったりする場合もあるようなので、そこは注意したいところです。

ちなみに永慶直営店や信義の仲介で買う場合、手数料は通常1%(2020年3月の段階)ですが、フランチャイズ加盟店の場合は2%~4%ところもあるそうなので、ここは事前に確認しておくのがベターです

その3. 楽屋網

そして最後は楽屋網。ここは特定の不動産屋が運営するサイトではなく、SUUMO(スーモ)のように個人売主および各社の物件が見られる便利なサイトです。

「であれば、上の信義と永慶をわざわざ紹介する必要ないのでは??」

と思う方もいるかもしれませんが、実は楽屋網には永慶の物件情報は入っていないんです。また、信義にしても筆者の経験上、自社ウェブにしか掲載されていない物件があったりするので、やはり信義と永慶の2大不動産屋は押さえておくべきだと思います。

一方、楽屋網には信義を除いて7社のメジャー不動産屋が物件を掲載しているので、2大不動産屋がカバーしていない物件を含めて豊富な物件情報にリーチできるのが強み。

楽屋網のほか、賃貸ではダントツの人気を誇る591好房網というサイトでも不動産各社の物件を見ることができますが、情報量とサイトの見やすさで楽屋網に若干分があると筆者は思います。

おまけ・各サイト共通の情報について

というわけで、台湾ローカルの不動産情報サイトについて書いてみました。最後におまけとして、この手の不動産情報サイトによく出てくる中国語をざっくり紹介します。

・售價 = 価格
・公寓 = 集合住宅(エレベーターなし・4~5階建てが多く、上階が安い傾向)
・電梯大樓/華夏 = 集合住宅(エレベーターあり)
・透天厝 = テラスハウス。というと聞こえがいいですが、隣と壁がくっついている長屋(2~3階建てが多く、概ね古い)
・屋齡 = 築年数
・樓層 = 階層のこと
・格局 = 間取り・原則「〇房〇廳〇衛」という書き方で、2房2聽1衛なら2部屋(2房)+リビング+ダイニング(2廳)+バス&トイレ(1衛)
・頂樓加蓋 = 公寓の屋上によくある増築したプレハブみたいな物件。
いわゆる違法建築なので賃貸ならまだいいですが、強制撤去される可能性もゼロではないので、個人的には買うものではないと思います(特に台北市政府は厳しいらしい)。

以上、台湾の不動産購入を検討しているときにオススメの情報サイト3選でした。

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