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台湾鉄道乗り放題パス、TR-PASS徹底ガイド!

台鉄民雄駅プラットホーム

台湾の在来線、”台鉄”こと台湾鉄道の周遊きっぷ、TR-PASSは有効期限内なら特急、急行を含めた列車が乗り放題!

この記事では、そのTR-PASSの種類や料金、買い方などの情報をシェアします。

台湾には台湾新幹線こと台湾高速鉄道もありますが、高速鉄道の路線は台北から高雄までの区間のみ。台湾東部の花蓮や台東には乗り入れておらず、高速鉄道だけで台湾を一周することはできません。

でも、台湾鉄道の路線は台湾を一周しているので、台湾鉄道のTR-PASSを使えば特急、急行列車で台湾を一周することが可能ですよ。

「台湾を鉄道で一周してみたい!」という方や、「台湾各地を鉄道でめぐりたい」という方はぜひご参考にどうぞ!

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台湾鉄道乗り放題パス、TR-PASSとは?

台湾鉄道の乗り放題パス、TR-PASSの正式名は「台湾環島周遊票(台湾一周チケット)」。台鉄こと台湾鉄道が販売している周遊チケットで、このパスがあれば、有効期限内は台湾鉄道の列車を乗り放題で利用することができます。

また、一般用のTR-PASSは対号(對號)と呼ばれる指定席のある列車、非対号(非對號)という指定席のない普通列車のどちらも乗車が可能。特急(自強号)、急行(莒光号)の座席指定ができるのはうれしいですね。

T「環島週遊票(台湾一周チケット)」というだけあって、鉄道での台湾一周にぴったり!

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台湾鉄道乗り放題パス、TR-PASSの種類は?

TR-PASS(一般用) TR-PASS(学生用)
利用資格 制限なし 台湾籍または外国籍の学生
利用できない期間 春節期間および台鉄が指定した期間 制限なし
種類 3日券、5日券 5日券、7日券、10日券(外国籍のみ)
備考 学生は有効な身分証、パスポート、学生証の提示が必要

台湾鉄道の乗り放題パス、TR-PASSには一般用と学生用の2種類があります。ラインナップはそれぞれ一般用が3日券と5日券、学生用は5日券と7日券、外国人学生用には10日券も用意されています。

そして、TR-PASS一般用で特筆すべきは台湾人や台湾に居住している外国人も購入できるという点!

通常、この手の周遊パスは台湾高速鉄道(台湾新幹線)しかり、日本のJRパスしかり、おもに外国籍の旅客を対象としたものが多いですが、TR-PASSは台湾に住んでいる人もお得に鉄道旅行を楽しめます。

台湾鉄道乗り放題パス、TR-PASS一般用の料金

【TR-PASS一般用:3日券】

種類 料金 対象
全票(大人) 1800元(JPY=約8,425円)
孩童票(子供) 900元(JPY=約4,121円) 12歳以下で身長115~140㎝
敬老票(敬老) 900元(JPY=約4,121円) 65歳以上で中華民国籍または永久居留証がある方
愛心票(障がい者) 900元(JPY=約4,121円) 台湾の公的証明書がある方
愛陪票(障がい者の同伴者) 900元(JPY=約4,121円) 愛心票対象者に付き添う方(1名)

【TR-PASS一般用:5日券】

種類 料金 対象
全票(大人) 2500元(JPY=約11,700円)
孩童票(子供) 1250元(JPY=約5,850円) 12歳以下で身長115~140㎝
敬老票(敬老) 1250元(JPY=約5,850円) 65歳以上で中華民国籍または永久居留証がある方
愛心票(障がい者) 1250元(JPY=約5,850円) 台湾の公的証明書がある方
愛陪票(障がい者の付き添い) 1250元(JPY=約5,850円) 愛心票対象者の付き添い(1名)

TR-PASS一般用の大人料金は表の通り3日券で1800元、5日券で2500元。

特急自強号の普通指定席を利用して、単純に台北~高雄~台東~台北のルートで台湾一周した場合、運賃の合計金額は1,988元(JPY=約9,305円)。寄り道なしでも3日券は元が取れてしまいます。

周遊している際に観光で別区間の列車を利用すれば、5日券も元は取れそうですね。

TR-PASS一般用を購入する際の注意事項

TR-PASSを駅のきっぷ売り場で購入する際、その場で「使用開始日」を指定する必要があります。使用開始日は購入日から30日以内の任意の日となり、3日券の場合は指定した日から3日連続、5日券なら指定した日から5日連続での使用が必要。月、水、金など日にちをスキップして使用することはできません。

また、購入時にTR-PASS本券とホルダーをセットで渡されます。ホルダーは座席指定を受ける際や乗車時に、TR-PASS本券と一緒に所持している必要があります。ホルダーがないとTR-PASSを使用できませんのでご注意ください。

台湾鉄道乗り放題パス、TR-PASS一般用で乗車できる列車

台鉄EMU3000

台湾鉄道の乗り放題パス、TR-PASS一般用は観光列車など一部の列車を除き、台湾鉄道の主要な列車すべてを利用することができます。また、上述の通り特急自強号(プユマ号、タロコ号、EMU3000型を含む)や急行列車の莒光号は座席指定も可能です(EMU3000のビジネス車両は不可)。詳しい情報は必ず台湾鉄道ウェブサイトでご確認ください。

特急列車(タロコ号、プユマ号、新自強号=EMU3000)、団体列車は原則、座席がないと乗車できません。ただし、すべての指定席が売り切れている場合、乗車当日に駅窓口で「無座票(座席なしきっぷ)」を発券してもらえば自由席、または立ち席扱いで乗車できます(無座票発券対象の列車に限ります)。

【TR-PASS一般用:適用列車】

列車種類 備考
普通列車(普通快速/区間車/区間快速など)
急行(莒光)
特急自強号(自強、プユマ、タロコ)
特急新自強号(EMU3000) ビジネス車両(騰雲座艙商務車廂)は不可

TR-PASSで座席指定をする方法

  • 駅の窓口で座席指定をする
  • 台湾鉄道オンライン予約システムで座席指定する

台湾鉄道の乗り放題パス、TR-PASSで座席指定をする方法は上記の2通り。駅の窓口で座席指定するか、台湾鉄道のオンライン予約システムで座席指定をします。

ただし、オンライン予約システムでの座席指定も駅の窓口で発券してもらう必要がありますので、システム上で予約したら支払期限内に窓口に行って、係員にオンライン予約した旨を伝えて発券してもらいましょう。

また、オンライン予約の際は予約だけにして、支払いはしないようご注意ください。TR-PASSの座席指定は無料です、誤ってオンラインで支払ってしまった場合、返金されませんのでご注意ください。

TR-PASSの使用方法

TR-PASSで列車に乗車する際は、TR-PASS本券と前述のホルダーを一緒に改札で提示します。TR-PASSは自動改札機の利用はできませんので、必ず係員のいる改札を通りましょう。

台湾鉄道乗り放題パス、TR-PASS一般用が購入できる場所

台鉄台北駅きっぷ売り場

一般用のTR-PASSは台北、松山、南港、板橋、基隆、桃園、新竹、台中、嘉義、台南、高雄をはじめ、台湾鉄道の65駅で販売。そのほかの販売駅は台湾鉄道ウェブサイトでご確認ください。TR-PASSのネット販売はありませんので、駅の窓口で購入する必要があります。

台湾高鉄と台鉄のコラボ周遊チケット:ジョイントパス

台湾鉄道の乗り放題パス、TR-PASSはネットで事前予約できませんが、「ジョイントパス」という台湾新幹線(高鉄)と台湾鉄道(台鉄)のコラボ周遊チケットは、オンライン旅行体験予約プラットフォームのKlookなどで販売されています。

ジョイントパスには特急自強号に乗車できる特急ジョイントパス、特急には乗車できないけど急行莒光号には乗れる標準ジョイントパスがあります。興味のある方はチェックしてみてはいかがでしょうか。

 

Klookで見てみる

 

ジョイントパスは海外から台湾を訪れる旅行客向けチケットのため、台湾籍の方や居留証を所持している方は購入できませんのでご注意ください。

台湾鉄道乗り放題パス、TR-PASS学生用の料金

台湾鉄道の乗り放題パス、TR-PASSの学生用には台湾人学生用(本国学生用)が5日券と7日券の2種類、外国人学生用は5日券、7日券に加えて10日券の3種類があります。

台湾人学生(本国学生)用 外国人学生用
5日券 599元 599元
7日券 799元 799元
10日券 - 1098元
備考:

台湾鉄道乗り放題パス、TR-PASS学生用で乗車できる列車

学生用のTR-PASSで乗車できる台湾鉄道の列車は一般用と違い、

観光列車、団体列車、タロコ号、プユマ号、EMU3000型の自強号および台鉄が指定する列車を除く列車が有効期限内乗り放題。このようになっていますので注意が必要です。

また、対号(對號)と呼ばれる指定席のある列車の座席指定はできませんので、一般用のTR-PASSに比べると乗れる列車が限られるほか、座席の確保もしやすいとは言えません。

台湾鉄道乗り放題パス、TR-PASS学生用が購入できる場所

学生用のTR-PASSを販売している駅は一般用を扱う駅より多く、台北、松山、南港、板橋、基隆、桃園、新竹、台中、嘉義、台南、高雄をはじめ、台湾鉄道の75駅で販売。詳しい情報は台湾鉄道ウェブサイトでご確認ください。TR-PASSはネット販売はありませんので、駅の窓口で購入する必要があります。

TR-PASS学生用の購入時に必要な書類

TR-PASS 台湾人学生用 TR-PASS 外国人学生用
台湾の教育部が認可した学校の有効な学生証 パスポート
国際学生証(ISIC)

※詳しい情報は台湾鉄道ウェブサイトでご確認ください

台湾鉄道乗り放題パス、TR-PASS徹底ガイド:まとめ

ということで、台湾鉄道の乗り放題パス、TR-PASSの解説でした。

冒頭にも書きましたが、台湾には台湾新幹線こと台湾高速鉄道もありますが、高速鉄道の路線は台北から高雄までの区間のみ。台湾東部の花蓮や台東には乗り入れておらず、高速鉄道だけで台湾を一周することはできません。

でも、台湾鉄道の路線は台湾を一周しているので、台湾鉄道のTR-PASSを使えば特急、急行列車で台湾を一周することが可能ですよ。

「台湾を鉄道で一周してみたい!」という方や、「台湾各地を鉄道でめぐりたい」という方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

お読みいただき、ありがとうございました!

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