台北から基隆への行き方：電車・バス利用ガイド

台北から台湾北部の港町・基隆（きーるん/ジーロン）への行き方を解説します。

台北ー基隆間の交通手段は「電車」、「バス」のどちらでも行くことができ、いずれも運行本数が多く便利です。

この記事では電車、バスの所要時間や料金に加え、始発・最終の発車時刻の情報もシェアします。

台北から基隆への旅行を検討している方、特に初心者の方に役立てばうれしいです。

台北から基隆への交通手段は電車・バスが定番

台北から基隆への交通手段は電車（台湾鉄道）、またはバスのいずれかになります。

電車で行く場合は台北駅と基隆駅の間を結ぶ、「区間車」と呼ばれる普通列車で約40分。バスで行く場合は台北市内の各所から「客運」という高速バスが出ていて、基隆駅までの所要時間は40～60分程度です。

片道料金は電車が台北駅からなら41元（約180円）、バスはバス停によりますが45～60元（約202円～270円）前後で、どちらも悠遊カード（EasyCard）など台湾の交通ICカードで運賃を支払えますので、1枚持っていると便利です。

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台北から基隆への行き方①：電車（台湾鉄道）で行く方法

台北から基隆への交通手段、まずは電車で行く方法を紹介します。

電車で行く場合、台北駅（台北車站）から基隆駅までは「区間車」と呼ばれる普通列車が1時間に2～3本出ていて、所要時間は40～50分。料金は「全票」と呼ばれる大人運賃が41元（約180円）、「孩童票」と呼ばれる子供運賃が21元です。

台北駅を出発したら松山駅、南港駅の順に停車しますので、それらの駅から乗車してもOKです。また、台北駅は始発駅ではありませんので、手前の萬華駅（龍山寺の近く）、板橋駅からも乗車できます。

以下、各駅からの「区間車」を利用した場合の所要時間、運賃の目安を表にしていますのでご参考ください。

【台北エリアから基隆駅：電車の所要時間と料金の目安】

※台北から基隆に行く特急列車は本数が限りなく少ないため省略していますが、台北から乗車した場合の大人運賃は64元、所要時間は約35分です。

台北から基隆への行き方②：高速バスで行く方法

台北から基隆への高速バスは複数の会社により運行されています。会社ごとに市内の異なるエリアから発車していて、乗車するバス停を選べるので便利です。

また、電車だと台北駅が始発ではないため、しばしば座れないこともありますが、高速バスは始発またはそれに準じるバス停から乗車すれば、座れる可能性が比較的高いです。

台北から基隆への高速バスは行き先が「基隆駅」となってはいますが、ほとんどのバスの降車場所は駅の少し手前の「海洋広場」の「基隆駅（海洋広場）」バス停になります。

【台北市内ー基隆駅：おもな高速バス路線】

ここから台北ー基隆間の主要な高速バス路線を紹介します。

台北から基隆に行く高速バスの乗り方は、基本的に台北市内の路線バスと変わりません。事前にバスの乗り方をチェックしたい方は、「台北のバス乗り方ガイド：6ステップでわかりやすく解説」の記事をご参考ください。

國光客運1800路線：中興中学ー基隆駅

台北ー基隆間の高速バス。まずは台湾で最多の運行路線数を誇るバス会社、國光客運の1800路線。

このバスは台北MRT南京復興駅の近くにある中興中学バス停と國光基隆駅バスターミナル（國光基隆站）の区間を結んでいます。台北から基隆に向かう場合は中興中学のほか、MRT忠孝敦化駅、市政府バスターミナル（市府轉運站）などからも乗車できます。

このバスは基隆に到着した時と基隆から出発するときのバス停が異なり、到着地点は基隆駅前の海洋広場バス停、基隆から台北に出発するときは基隆駅前の國光バスターミナル（國光基隆站）からの発車になります。

【國光客運1800路線：中崙ー基隆駅（平日）】

【國光客運1800路線：中崙ー基隆駅（休日）】

國光客運1802路線：三重ー基隆駅

台北ー基隆間の高速バス。國光客運1802路線は台北郊外の新北市・三重と基隆駅を結んでいる路線です。台北側の始発バス停は三重運動場、途中の中山駅や南京復興駅など複数のMRT駅から乗車することができます。

このバスは基隆に到着した時と基隆から出発するときのバス停が異なり、到着地点は基隆駅前の海洋広場バス停、基隆から台北に出発するときは基隆駅前の國光バスターミナル（國光基隆站）からの発車になります。

【國光客運1802路線：三重ー基隆駅（平日）】

【國光客運1802路線：三重ー基隆駅（休日）】

國光客運1813路線（主線）：國光台北バスターミナルー基隆駅

台北ー基隆間の高速バス。國光客運1813路線は台北駅のすぐ隣にある國光客運台北バスターミナル（國光客運台北車站）と基隆駅を結んでいます。この路線は運行本数が多く、台北発の場合は基隆駅まで直通でとても便利。台北ー基隆路線の主要路線のひとつです。

このバスは基隆に到着した時と基隆から出発するときのバス停が異なり、到着地点は基隆駅前の海洋広場バス停、基隆から台北に出発するときは基隆駅前の國光バスターミナル（國光基隆站）からの発車になります。

【國光客運1813路線の始発・最終時刻（平日）】

【國光客運1813路線：國光客運台北バスターミナルー基隆駅（休日）】

泰楽客運1550路線：基隆駅ー行天宮ー基隆駅

台北ー基隆間の高速バス。泰楽客運1550路線は基隆駅を発車して台北市内を回り、基隆駅に戻るという単一方向で運行されているバスです。台北市内のおもなバス停は停車順に台湾科技大学、MRT公館駅、忠孝新生駅、行天宮になり、運行本数もピーク時10～20分おき、オフピークで20～30分おきと多いので、行天宮付近から基隆に行くときに使いやすいバスです。

【泰楽客運1550路線の始発・最終時刻（平日）】

【泰楽客運1550路線の始発・最終時刻（休日）】

首都客運1573路線：MRT剣南路駅ー基隆駅

台北ー基隆間の高速バス。台北の内湖地区から基隆に行くときに使えるのが、首都客運1573路線。始発バス停は、「ミラマーショッピングセンター（美麗華百楽園）」目の前にあるMRT剣南路駅。休日の運行本数は少ないですが、平日の朝6時から10時、16時から22時の間は運行本数がかなり多めです。

このバスは基隆に到着した時と基隆から出発するときのバス停が異なり、到着地点は基隆駅前の海洋広場バス停、基隆から台北に出発するときは港西街にある基隆駅（基隆火車站）バス停からの発車になります。

【首都客運1573路線の始発・最終時刻（平日）】

【首都客運1573路線の始発・最終時刻（休日）】

基隆客運/光華巴士9006路線：士林ー基隆

台北ー基隆間の高速バス。基隆客運と光華巴士が共同運行している9006路線は、台北市内の士林地区から基隆にアクセスできるバスです。台北側の始発バス停は国立科教館で、最寄り駅のMRT士林駅からは少し離れていますので、おもにMRT剣潭駅、圓山駅で乗車する人が多い路線です。特筆すべきは平日の運行本数の多さで、1時間に5～6便発車している時間帯もあります。

このバスも先に紹介した1573路線と同じく、基隆に到着した時と基隆から出発するときのバス停が異なります。到着地点は基隆駅前の海洋広場バス停、基隆から台北に出発するときは港西街にある基隆駅（基隆火車站）バス停からの発車になります。

また、このバスは終点が基隆駅（海洋広場）ではなく、その先の「国家新城」まで行きますので、基隆駅で下車する場合は乗り越さないようご注意ください。

【基隆客運/光華巴士9006路線の始発・最終時刻（平日）】

※運賃は国立科教館（MRT剣潭）から基隆駅まで乗車した場合の運賃です。

【基隆客運/光華巴士9006路線の始発・最終時刻（休日）】

※運賃は基隆駅から国立科教館（MRT剣潭）まで乗車した場合の運賃です。

以上、台北ー基隆間の主要な高速バス路線の紹介でした。ここまで紹介したバスの台北－基隆の所要時間は通常40～60分程度ですが、道路状況で時間が前後する場合がありますので、あらかじめご承知おきください。

また、バスの時刻および便数、運賃などの情報は予告なく変更される場合があります。最新の情報は公路総局の高速バス情報サイト公路客運即時動態資訊網でご確認をお願いします。

おわりに：台北から基隆の行き方

ということで、台北市内から台湾北部・基隆（きーるん/ジーロン）への行き方ガイドでした。

台北から基隆への交通手段には電車、高速バスの選択肢があり、どちらも40～60分程度で台北から基隆にアクセスできます。また、運行本数も多いので、行き、帰りの時間もフレキシブルにアレンジできますよ。

そのほか、高速バスは運行会社によって台北市内の発着場所が異なり、滞在先に近いバス停が選べておすすめです。始発バス停から乗車すれば、座れる可能性が比較的高いのもポイント！

それでは楽しい台北ー基隆の旅を！お読みいただき、ありがとうございました！