台湾・台北のバスの乗り方を解説します。
「台湾旅行で路線バスを使ってみたいけど、乗り方がよくわからない」
こんな風に考えている方は、わりと多いんじゃないでしょうか。
台湾、特に台北はMRT(地下鉄)の路線が発達していて、主要なエリアや観光スポットはMRTでアクセスできる場所も多いですが、バスを使えばさらに行動範囲が広がって楽しみも増えますよ。
この記事では台北エリアのバスの乗り方はもちろん、運賃の情報や路線の検索方法、台湾のバスで出てくる中国語もいくつか紹介します。
バスの乗り方自体は難しくありませんので、ぜひチャレンジしてみてください。
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台北のバス乗り方ガイド:運賃と支払い方法
台北のバス乗り方ガイド。はじめに台北を走る路線バスの運賃について説明します。
台湾の路線バスの運賃は基本的に「段」という区間に応じて計算され、
台北エリアの路線バスは、「全票」と呼ばれる一般運賃が1段(1区間)15元です。
1段の範囲を越えるごとに2段(2区間)、3段(3区間)と加算され、それぞれ1段分の料金(15元)が加算されていく仕組みですが、台北市内を走る分には概ね1段~2段の範囲で収まります。
※1元=約4.3円 15元=約65円
台北市の路線バス:運賃の種類
区分 | 運賃(1区間) | 備考 |
全票(一般) | 15元 | |
学生票(学割) | 12元(※現金の場合は15元) | |
優待票(児童・シニア・障がい者) | 8元 | |
幼児 | 無料 | 身長115cm未満かつ6歳未満 |
学生票・優待票の利用には学生証や身分証の提示が必要です。詳しくは台北のバス会社・大台北公車のウェブサイトにてご確認ください。
幼児の無料適用には運賃を支払って乗車する保護者の同伴が必要で、適用は保護者1人につき幼児4人までです。
バス運賃の支払い方法:交通ICカード利用がおすすめ!
台湾の路線バスの運賃支払いには、現金または悠遊カードなどの交通ICカードが使えますが、以下の理由から、交通ICカードの利用がおすすめです。
台湾の路線バス運賃支払いに交通ICカードがおすすめな理由
理由その①・・・バスに両替機がなく釣り銭も出ないため、現金の場合はちょうどの金額を用意する必要がある
理由その②・・・2段以上の複数区間にまたがって乗車する場合、運賃計算が若干難しいのと、運転手とのコミュニケーションが必要になる場合がある
台北のバスで使える交通ICカードの種類
- 悠遊カード(easy card)
- 一卡通(iPASS)
- 愛金卡(icash)
Klookで悠遊カードを事前購入する
オンライン旅先体験予約サイトのKlookで、桃園空港受け取りの悠遊カードが販売されています。
チャージされていない「空」のカードのほか、あらかじめ200元または400元の金額がチャージされているプランもあり、チャージ済みのカードなら到着後にひとまずチャージする手間が省けて便利です。
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台北のバス乗り方ガイド:実際の乗り方と6つのステップ
台北の路線バスの乗り方・6つのステップ
- バス停に着いたら、進行方向が合っているかを確認する
- 乗車するバスが来たら、手を上げてバスを停める
- バスの前方、または中ほどのドアから乗車する
- ICカードリーダーにカードをタッチ / 現金を運賃箱に投入
- 目的地の手前で降車ブザーを押す
- 降りるバス停に着いたら再度カードをタッチして降車
ここから画像で上記のステップを解説していきます。
step
1【乗車】バス停に着いたら、進行方向が合っているかを確認
台北エリアのバス停には、停車するバスの路線図がありますので、その路線図にある矢印で進行方向を確認しましょう。
画像は淡海ライトレール紅樹林駅(輕軌紅樹林站)バス停にある、「308路線バス(MRT剣潭ー淡江大学)」の路線図で、この場合バスは淡江大学方面行きになります。逆方向のMRT剣潭駅(捷運劍潭站)に行きたい場合は、反対方向のバス停から乗りましょう。
路線図は画像のようにバス停のポールに付いているタイプもあり、このタイプはくるくる回せます。
※ときどき路線図の矢印が消えている(はがれている)場合がありますのでご注意ください。
step
2【乗車】乗車するバスが来たら、手を上げてバスを停める
乗車するバスが来たら、必ず手を上げて乗る姿勢をアピールしましょう。
※手を上げないとバスは停車してくれません。
step
3【乗車】バスの前方、または中ほどのドアから乗車する
step
4【乗車】ICカードリーダーにカードをタッチ / 現金を運賃箱に投入
※台湾のバスは運転が荒いケースが多いので、乗車後は安全のため着席するか、手すりにしっかり摑まるなどしましょう
step
5【降車】目的地の手前で降車ブザーを押す
※「下車鈴」と書いてあるボタンが降車ブザーです。
step
6【降車】降りるバス停に着いたら再度カードをタッチして降車
※現金払いで、かつ2段以上の料金を支払う場合は、運転席横の運賃箱に不足分を投入
バスを降りるときは、足元に気を付けるのと、後方からバイクなどが来ていないか確認してから降りましょう。
以上、台北のバス乗り方解説でした。
台北のバス乗り方ガイド:路線番号・バス停の検索方法
台北のバス乗り方ガイド。前のセクションで具体的なバスの乗り方を説明しましたが、
目的地に行くバスの路線番号や最寄りのバス停はどうやって探したらいいんだろう?
と言う方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
そこで、行きたい場所に向かうバスの路線番号と、そのバスが停車する最寄りのバス停を検索する方法を紹介します。
台湾のバスアプリなど、やり方は何通りかありますが、ここではもっとも簡単な「Googleマップ」で検索する方法を解説します。
step
1Googleマップのアプリを開いて目的地を入力
例として、圓山大飯店付近から、台北の「松山空港」を目的地に設定してみます。
step
2「目的地が表示されたら「経路」を選択
画面に目的地(松山空港)が表示されたら「経路」の青いボタンを選択します。
step
3出発地を入力→公共交通のボタンを選択
出発地を入力して、①の公共交通のボタン(電車のアイコン)を選択すると、下に目的地までの経路が表示されます。
②の人のアイコンは最寄りのバス停までの時間(徒歩4分)、③は乗車するバスの路線番号(208番)です。
※現在地を出発地に設定する場合は、位置情報を「ON」にしてください。
step
4経路を選択・確認して出発
ステップ3でお好みの経路を選択すると、経路の詳細が表示されますので、表示内容を確認して出発します。
この例では、現在地から徒歩4分の場所にある「円山大飯店(圓山大飯店)」バス停が最寄りになり、円山大飯店(圓山大飯店)バス停から208番(MRT剣南路/捷運劍南路行き)の路線バスに乗車し、7つ目の「Dazhi Station/MRT大直駅」バス停でMRTに乗り換えるという流れです。
【付録】台北のバス乗り方ガイド:よく出てくる中国語
ここで、台湾のバスでよく出てくる中国語を紹介します。
台湾華語ではいわゆる路線バスのことを「公車(ゴンチャ→ゴンツァに近い発音)」と言い、バス停のことは「公車站(ゴンチャジャン)」と言います。
それ以外にもバス関係でよく使われる言葉をリストにしましたので、ご参考にどうぞ。
中国語 | ピンイン | 日本語 |
公車 | Gōngchē | バス |
公車站 | Gōngchē zhàn | バス停 |
司機 | Sījī | バス停 |
票價 | Piào jià | 運賃 |
全票 | Quánpiào | 一般料金 |
半票 | Bànpiào | 子供やシニアなどの半額料金 |
免費 | Miǎnfèi | 無料 |
上車 / 下車 | Shàng chē / Xiàchē | 乗車・降車 |
刷卡 | Shuākǎ | (ICカード)タッチする |
下車鈴 | Xiàchē líng | 降車ブザー |
博愛座 | Bó'ài zuò | 優先席 |
※上記の日本語訳はバス利用のシチュエーションに合わせて翻訳していますので、実際に辞書に出ている意味とは異なる場合があります。
台北のバス乗り方ガイド:バス利用で注意したいこと
これは台北に限らずですが、台湾でバスに乗る際に注意したいことをリストにしました。
日本とは異なる部分もありますので、台湾旅行のご参考にどうぞ。
- 車内には両替機がないため、現金で乗車する場合は小銭を用意しておく
- 交通ICカードで運賃を支払う場合は乗車時、降車時の2回タッチする
- 安全のため乗車中は席に着くか、しっかりと手すりなどにつかまる
- バスを降りる際は、後方から来るバイクなどに注意する
- 車内での飲食は原則禁止
台北のバス乗り方ガイド:おわりに
ということで、台湾・台北のバス乗り方ガイドでした。
冒頭にも書きましたが、台北はMRT(地下鉄)の路線が発達しているので、主要なエリアや観光スポットはMRTでアクセスできるところが多いですが、バスを使えばさらに行動範囲が広がりますよ。
バスに乗ってMRTでは行けない郊外のローカルな観光スポットなど、ひと味違った台北の魅力を発見できるかも。
バスの乗り方は難しくありませんので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
お読みいただき、ありがとうございました!