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淡水紅毛城の見どころを紹介!行き方やチケット情報も

淡水紅毛城:アントニー城

台北郊外の淡水といえば「東洋のベニス」と呼ばれる淡水河の美しい風景、賑やかな老街に和洋の歴史建築などの見どころがたくさん。

この記事では、淡水のスポットの中でも特に有名な「淡水紅毛城」の見どころをはじめ、行き方や営業時間、チケット情報をまとめて紹介します。

台湾旅行で紅毛城に行ってみようと思っている方は、ぜひご参考にどうぞ!

2023年7月現在、淡水紅毛城では改修工事が行われています。基本的な施設は参観できますが、一部参観できないエリアがあります。

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淡水紅毛城について

台湾北部・淡水の観光スポットの中でも、歴史ある建築物として知られる淡水紅毛城。もともと1628年にスペイン人がこの地に築いた「サント・ドミンゴ城」という要塞が前身になるそうですが、現在あるメインの建物(要塞)はスペインを撃退したオランダが建てた「アントニー城」を改修したものです。

このアントニー城が最初に造られたのは1642年。淡水古蹟博物館の資料によると、その当時の建築はおもに竹と土を使用していたため、建設後しばらくして大雨などで崩壊してしまったそうです。そこでオランダは石とレンガなどを使用して、より強固な2代目のアントニー城を建設。それが改修を重ね現在にいたるとのことです。

そして「紅毛城」という呼び名ですが、これは当時この地に住んでいた地元民がオランダ人のことを「紅毛(赤毛)」と呼んでおり、そこからこの呼び名が来たと言われています。

紅毛城は「紅毛城園区」という史跡エリアのこと

淡水の紅毛城と聞くと、みなさんあの赤いアントニー城を想像すると思いますが、この場所は現在「紅毛城園区(史跡エリア)」として「アントニー城」、その隣に建つレンガ造りの洋風建築「旧清朝英国領事館官邸(前清英國領事官邸)」などを含めた一帯のことを指しています。

ですので、紅毛城園区にチケットを購入すると、アントニー城と旧清朝英国領事館官邸の両方を見学することができます。

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淡水紅毛城の営業時間

淡水紅毛城の営業時間

  • 月~金:09:30 - 17:00 / 土日・台湾の休日:09:30 - 18:00
  • 休館日:毎月第1月曜、旧暦大晦日ほか(詳しくは公式サイトでご確認ください)
  • ウェブサイト:新北市立淡水古蹟博物館(日本語)

淡水紅毛城のチケット料金

淡水紅毛城のチケット料金

  • 一般チケット:80元(約360元)

※新北市民や12歳未満または65歳以上で台湾国籍を持つ人等は無料。詳しくは新北市淡水古蹟博物館公式サイトでご確認ください。

淡水紅毛城のチケットは正門から入ってすぐのチケット売場で購入できます(現金、悠遊カード、一部電子マネーでの支払い可)。

紅毛城は新北市淡水古蹟博物館が管理しているため、同館が管轄している前清淡水關税務司官邸(小白宮)」滬尾砲台とはチケットが共通です。そのため、購入当日は紅毛城のチケットで「小白宮」と「滬尾砲台」にも入場できますよ。

紅毛城のチケットはオンライン予約サイトでも購入できます

淡水紅毛城のチケットはKKdayやKlookなどのオンライン旅行予約サイトでも販売されています。オンラインで事前に購入しておけば、現地ではQRコードで入場できるので、チケット売場に並ぶ時間を節約できますよ。

淡水古跡博物館(紅毛城&清末期淡水関税務司官邸&滬尾砲台)入場チケット(KKday公式)

淡水古跡博物館 入館チケット(Klook公式)

 

淡水紅毛城:MRT(地下鉄)淡水駅からの行き方

台北MRT(地下鉄)淡水駅から淡水紅毛城までの距離はおよそ1.5キロメートルあります。そのため、バス、タクシーでのアクセスが体力的には楽です。特にバスは本数も多く、料金も片道15元と手ごろで利用しやすい交通手段です。

体力的に問題ない方は、MRT淡水駅から淡水老街を散策しながら行くか、ユーバイクなどのレンタサイクルで行くのも楽しいですよ。

MRT淡水駅から紅毛城行きのバス

路線番号 行き先 運賃(一般) のりば
紅26(R26) 漁人碼頭(淡水魚市) 15元 淡水駅2番出口のりば
836 滬尾砲台 15元 淡水駅2番出口のりば
857 淡海(三重客運淡水站) 15元 中正東路バス停
880 淡海 15元 中正東路バス停
757 淡海 15元 中正東路バス停

この表がMRT淡水駅から紅毛城行きバスの一覧です。すべての路線とも降車するバス停は「紅毛城(真理大学)」バス停。MRT淡水駅から紅毛城までの乗車時間はおよそ10分です。

MRT淡水駅から紅毛城へのバスは「紅23」が便利!

MRT淡水駅バス乗り場

MRT淡水駅「紅26」バス乗り場

上の表でMRT淡水駅から紅毛城に行けるバスをいくつか紹介しましたが、その中でもいちばん使いやすいのは「紅26」のバスです。

なぜかと言うと、大きな理由として以下の3つが挙げられます。

  1. 紅26はMRT淡水駅2番改札を出てすぐ右手のバスターミナルから発車
  2. 紅26はMRT淡水駅が始発なので座れる可能性が高め
  3. 紅26は本数が多い(ピーク時4~7分おき、オフピーク10~15分おき)

836のバスも紅26と同じ乗り場で、こちらもMRT淡水駅が始発なんですが、本数が紅26に比べると非常に少ないため、「紅26を待っているときに836が来れば、そっちに乗る」というスタンスでいいと思います。

それ以外のバスはバス停名称こそ「MRT淡水駅」となっているものの、実際は淡水駅から「中正東路」という通りを挟んだ向かい側からの乗車になるため、紅26に比べると使い勝手が劣ります。

MRT淡水駅から紅26バスで紅毛城に行く方法

MRT淡水駅から紅26バスで紅毛城に行く場合、上の画像の淡水駅バス乗り場で乗車します。バス乗り場の上方に「往漁人碼頭・紅毛城:836・紅26」と表示されていて分かりやすいです。

上の画像「紅毛城(真理大学)」バス停で降りて、バスの進行方向側に少し進むと紅毛城の入口(正門)があります。

淡水紅毛城園区の見どころ・施設を紹介!

ここから淡水紅毛城園区をエリアごとに紹介していきます。エリアは大まかに入口~ショップのエリア、アントニー城、旧英国領事館の3つに分けて紹介します。

紅毛城の入口~ショップエリア

入口の坂(階段)を上がると正面にレンガ造りのオフィス棟、その右手にはチケット売場があります。オフィス棟は観光案内所も兼ねていて、中には紅毛城をはじめ新北市、淡水の観光スポットに関するパンフレットなどが用意されています。チケットは購入したらレンガの建物のところにいるスタッフに見せて入場します。

アントニー城や旧清朝英国領事館官邸などメインの歴史建築は少し高台にあり、画像右側のスロープまたは左奥に進んだところにある階段から上ります。

上に行く前にオフィス棟の横を抜けて、奥のショップがある方に行ってみます。ちなみにオフィス棟も歴史建築とのことで、中の観光案内所に入ってみたら、確かに「昔の学校とか役所」といった雰囲気が漂っていました。

こちらは紅毛城園区内にある「紅城小舗」というお土産ショップ。店内では台湾や台北、新北の観光地に関するキーホルダーなど定番のお土産グッズを販売。そのほか、これも台湾の観光地によくある「アイス」が売られていました。

観光地で気になるトイレですが、この建物にきれいなトイレが併設されています。

紅毛城の見どころ:アントニー城(安東尼堡)

ここから淡水紅毛城のメインとなる歴史建築を紹介します。まずは紅毛城のシンボル「アントニー城(安東尼堡)」から。

「アントニー要塞」とも呼ばれるこの建築は上述の通り、1642年に建てられた最初のアントニー城の崩壊後、1644年にオランダが新たに建設したもので、それから改修を重ね現在にいたっています。このアントニー城という名前の由来については、建設当時にオランダのアジア総督だった「Antonio van Diemen」から付けられたそうです。

そして、この建物は1860年代からはイギリスが領事館として使用。その後、国際港として淡水港の貿易額が拡大するのにともない、イギリス領事館の業務も日増しに忙しくなったことから、この建物の横に新たに洋館(旧清朝英国領事館官邸)が建てられました。

アントニー城の内部は見学可能。こちらは1階の展示スペースで、真ん中には紅毛城(アントニー城)の模型が。

その奥は牢屋として使われていたスペースで、頑丈な鉄の扉には覗き窓と食事の受け渡し用の小窓が付いています。

中を覗いて見るとこのような感じ。

1階外のスペース。中国語では「庭院空間」と表示されていて、犯人が屋外活動をするスペースとなっていました。ここで運動をしたり、日光浴をしたりしていたんでしょうか。

1階には紅毛城が英国領事館として使用されはじめてから増築されたという「厨房」もありました。スタッフや犯人に与える食事がここで作られていたんですね。

2階部分にある「領事オフィス(領事辦公室)」。

この建物の昔の遺構なども見ることができます。

淡水紅毛城:旧清朝英国領事館官邸(前清英國領事官邸)

淡水紅毛城:旧清朝英国領事館官邸

淡水紅毛城の見どころ。アントニー城の次はレンガ造りの洋風建築「旧清朝英国領事館官邸(前清英國領事官邸)」

その名の通り、イギリス領事の官邸だったこの建築は1860~1870年代、淡水港に海外の商人や布教活動をする人たちが多く上陸するようになった頃に建てられました。

この建物は現在、東アジアに残るものとしては数少ない初期の洋風建築で、鉄筋コンクリートが発明される以前の最新技術である、耐火鉄製の鉄板を使用した天井版が完全な形で保存されるなど、鑑賞はもちろん学術的にも価値の高い建築とされています。

「旧清朝英国領事館官邸」も内部は見学可能。画像の1階リビングには、当時使用されていた暖炉も。このリビングのほか、ダイニングなどの床にはイギリスの高級陶器ブランド、「Minton Hollins, &Co」のタイルが使用されているそうです。

書斎(上)にダイニング(下)。当時の領事官邸での生活を垣間見ることができます。

2階には主寝室(上)のほか、客用、子供用のほか、ベビーシッター用の寝室も(下)。

2階の浴室はグリーンを基調としたデザインで、外国の古い高級ホテルを彷彿とさせる雰囲気。画像には写っていませんが、シャワーも完備されています。また、このバスルームには1931年に当時の「A. R. Ovens」領事が経費を申請して、この時代としては最新の給湯システムが導入され、領事の家族や海外からのゲストもお湯のシャワーを浴びることができたそうです。

旧清朝英国領事館官邸の外側には自販機や飲水機が設置されています。その横には領事官邸のガレージがあるんですが、2023年7月時点では改修工事中のため見られませんでした。

淡水紅毛城の見どころ:まとめ

ということで、台湾北部・淡水の歴史スポット「淡水紅毛城」の見どころ、スポット情報でした。

淡水には多くの観光スポットがありますが、その中でも特に有名な紅毛城。1600年代に建てられたアントニー城と1800年代に建てられた旧清朝英国領事館官邸。ふたつの歴史建築を一度に見て回れる紅毛城は淡水観光で外せないスポットです。

台北MRT(地下鉄)淡水駅から少し離れていますが、淡水駅始発のバスは本数も多く便利ですよ。また、賑やかな淡水老街をのんびり散策しながらでも行けますので、淡水を訪れたらぜひ足を運んでみてはいかがですか。

お読みいただき、ありがとうございました!

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