台湾のタクシー初乗り料金と計算方法を紹介します。
台湾も日本同様に自治体ごとにタクシーの運賃規定が異なりますので、台北だけでなく桃園、新竹、台中、台南、高雄など台湾各地のタクシー料金情報をまとめました。
同じ地区ならタクシー会社が違っても原則、料金は一緒です。
これから台湾旅行などでタクシーの利用を検討している方は、ぜひご参考にどうぞ!
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台湾のタクシーについて
はじめに、台湾のタクシーについて。
台湾華語ではタクシーのことを「計程車(ジーツェンチャー)」と言います。
また、台湾ではタクシーの車体カラーは黄色で統一されているため、「小黄(シャオホァン)」という愛称で呼ばれることもあります。
台湾の国交省にあたる交通部が公表した統計によると、2022年11月の時点で台湾では9万台強のタクシーが登録されています。
※台湾では現在、一般的な黄色いタクシーのほかにUberなどに代表される「多元化タクシー」というカテゴリーも存在しますが、この記事で紹介するのは一般タクシーの情報です。
多元化タクシーに関しては、Uberのサービスに関する記事で少し紹介していますので、よかったらぜひチェックしてみてください。
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参考台湾のUberタクシー:サービスと使い方を解説
台湾Uberのタクシー配車サービスとアプリの使い方を解説します。 「台湾での移動にUberを利用してみたいけど、サービス内容がよくわからない」とか、 「Uberはライドシェアって聞いたけど、タクシーと ...
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台湾の大手タクシー4社
グループ名 | 台湾大車隊 | 大都會計程車 | LINE TAXI | Yoxi |
設立年 | 2001年 | 2008年 | 2016年* | 2020年 |
台数 | 23000台 | 8000台 | 7000台 | 3500台 |
配車アプリ | あり | あり | あり | あり |
サービス範囲 | 離島を除くほぼ全域 | 基隆、台北、桃園、新竹、台中、嘉義、台南、高雄、台東など | 離島を除くほぼ全域 | 東部・離島を除くほぼ全域 |
備考 | *設立時はTaxiGo |
日本より割安感がある台湾のタクシー料金相場
台湾のタクシー料金、2024年3月時点での初乗り料金は台北市および隣の新北市、基隆市からなる「大台北」と呼ばれるエリアが85元(約400円)。
その他の地区は85元(約400円)~120元(約565円)で、都市部が比較的安く、地方が高めの傾向があります。
それでも台湾のタクシー料金は日本と比較すると安いため、台湾の人たちの利用頻度もMRT、バスほどではないものの、学生達を含めて幅広い層が手軽に利用している交通手段です。
観光地など場所によっては規定の初乗り料金に若干プラスされる地域があります。
2023年4月から大台北エリアの初乗り料金が値上げに
この記事を最初に書いたときは70元(約330円)に設定されていた大台北エリア(台北・新北・基隆)のタクシー初乗り料金。
台湾でタクシー代最安のエリアでしたが、2023年4月から85元に値上げされています。
「台北市公共運輸処」という管轄役所によると、大台北エリアのタクシー料金は前回の料金改定があった2015年以来、7年以上も変更されておらず、
現状の営業コストやドライバーの給与、ガソリン代、メンテナンス費用を鑑みて調整を行ったとのことです。
確かに、物価高騰が叫ばれている昨今、7年も運賃を据え置いたのは立派ですね。
改定された大台北エリアのタクシー料金を含め、台湾各地のタクシーの料金情報をここからシェアしていきます。
台湾のタクシー料金・各地の初乗りと計算規定
台湾各地のタクシー初乗り料金と加算の規定を紹介します。
ここでは台湾北部の台北、新北、基隆の「大台北」エリアのほか、
北部・桃園、北西部・新竹、苗栗、中部・台中、彰化、南投、南部・嘉義、雲林、台南、高雄、屏東、北東部・宜蘭、東部・花蓮、台東の離島を除く台湾全土のタクシー運賃を紹介します。
以下のタクシー料金は通常時のもので、
旧正月は地域ごとに別途、割増料金が設定されます。あらかじめご承知おきください。
大台北エリア(台北・新北・基隆)のタクシー初乗り料金と計算方法
■初乗り料金:85元(~1.25km)
■距離加算運賃:5元(200mごと)
■時間加算運賃:5元(時速5㎞以下になったとき60秒ごと)
■夜間割増(23時~翌朝6時):初乗り料金にプラス20元
※大台北エリアの初乗り料金は2023年4月1日に70元から85元に改定されました。
桃園のタクシー初乗り料金と計算方法
■初乗り料金:90元(~1.25km)
■距離加算運賃:5元(200mごと)
■時間加算運賃:5元(時速5㎞以下になったとき80秒ごと)
■夜間割増:なし
新竹のタクシー初乗り料金と計算方法
■初乗り料金:100元(~1.25km)
■距離加算運賃:5元(200mごと)
■時間加算運賃:5元(時速5㎞以下になったとき80秒ごと)
■夜間割増(23時~翌朝6時):初乗り料金にプラス20元
苗栗のタクシー初乗り料金と計算方法
■初乗り料金:100元(~1.25km)
■距離加算運賃:5元(200mごと)
■時間加算運賃:5元(時速5㎞以下になったとき80秒ごと)
■夜間割増(23時~翌朝6時):初乗り料金120元(~1.25km)
台中のタクシー初乗り料金と計算方法
■初乗り料金:85元(~1.5km)
■距離加算運賃:5元(200mごと)
■時間加算運賃:5元(時速5㎞以下になったとき120秒ごと)
■夜間割増(23時~翌朝6時):初乗り料金にプラス20元
彰化のタクシー初乗り料金と計算方法
■初乗り料金:100元(~1.5km)
■距離加算運賃:5元(200mごと)
■時間加算運賃:5元(時速5㎞以下になったとき120秒ごと)
■夜間割増(23時~翌朝6時):初乗り料金にプラス20元
南投のタクシー初乗り料金と計算方法
■初乗り料金:100元(~1.5km)
■距離加算運賃:5元(200mごと)
■時間加算運賃:5元(時速5㎞以下になったとき100秒ごと)
■夜間割増(23時~翌朝6時):初乗り料金にプラス20元
嘉義のタクシー初乗り料金と計算方法
■初乗り料金:100元(~1.25km)
■距離加算運賃:5元(220mごと)
■時間加算運賃:5元(時速5㎞以下になったとき100秒ごと)
■夜間割増(23時~翌朝6時):初乗り料金120元
雲林のタクシー初乗り料金と計算方法
■初乗り料金:100元(~1.25km)
■距離加算運賃:5元(220mごと)
■時間加算運賃:5元(時速5㎞以下になったとき100秒ごと)
■夜間割増(23時~翌朝6時):初乗り料金120元
台南のタクシー初乗り料金と計算方法
■初乗り料金:85元(~1.25km)
■距離加算運賃:5元(200mごと)
■時間加算運賃:5元(時速5㎞以下になったとき100秒ごと)
■夜間割増(23時~翌朝6時):2割増し
高雄(左営)のタクシー初乗り料金と計算方法
■初乗り料金:85元(~1.25km)
■距離加算運賃:5元(200mごと)
■時間加算運賃:5元(時速5㎞以下になったとき100秒ごと)
■夜間割増(23時~翌朝6時):2割増し
屏東のタクシー初乗り料金と計算方法
■初乗り料金:100元(~1km)
■距離加算運賃:5元(200mごと)
■時間加算運賃:5元(時速5㎞以下になったとき125秒ごと)
■夜間割増(23時~翌朝6時):2割増し
宜蘭のタクシー初乗り料金と計算方法
■初乗り料金:120元(~1.5km)
■距離加算運賃:5元(230mごと)
■時間加算運賃:5元(時速5㎞以下になったとき120秒ごと)
■夜間割増(23時~翌朝6時):初乗りの距離1.25km、距離加算200m、時間加算100秒
花蓮のタクシー初乗り料金と計算方法
■初乗り料金:100元(~1.0km)
■距離加算運賃:5元(230mごと)
■時間加算運賃:5元(時速5㎞以下になったとき120秒ごと)
■夜間割増(22時~翌朝6時):2割増し、初乗りの距離834m、距離加算192m、時間加算1分40秒に
台東のタクシー初乗り料金と計算方法
■初乗り料金:100元(~1.0km)
■距離加算運賃:5元(230mごと)
■時間加算運賃:5元(時速5㎞以下になったとき3分ごと)
■夜間割増(22時~翌朝6時):初乗りの距離834m、距離加算192m、時間加算100秒に
※以上のタクシー運賃規定は中華民国交通部およびLINE TAXIの資料を参考にしています。
まとめ:台湾のタクシー料金ガイド
台湾のタクシー料金、エリアごとに初乗り運賃と加算方法の情報でした。
同じ台湾でも最安・70元の台北と最高・120元の宜蘭だと50元(約215円)も違っているのは少し驚きでした。
でも、いままで台北が7年以上据え置きで、安すぎたのかもしれませんね。
現時点では、4月1日からタクシー料金が値上がりするのは大台北エリアだけで、その他のエリアは値上げするという情報はないようです。
とは言え、燃料代をはじめ物価が高騰している今日この頃。今後他のエリアが値上げをしないという可能性もないとは言い切れませんので、新しい情報が入りましたら当ブログでもアップデートしていきます。
お読みいただき、ありがとうございました!