先日、仕事で台湾南部の嘉義県に行った際、現地の名物であるガチョウ肉を食べてきました。嘉義といえば嘉義市の鶏肉飯(ジーローハン)が有名ですが、郊外の民雄という街はガチョウ料理で有名。鵝肉街(ガチョウ通り)と呼ばれる、ガチョウ料理のお店が並ぶ通りもあるんですよ。
この記事で紹介するお店「民雄鵝肉太郎老店」はガチョウ通りからは少し離れていますが、地元の人たちに大人気。私はお昼少し前に待たずに入れたんですが、平日なのにお昼を回った時には広いお店が満席になっていました。
名物のガチョウ肉はもちろんガチョウのダシが効いた麺、そのほかスープ、筍などのサイドメニューも美味でした。故宮南院や阿里山旅行などで嘉義を訪れる予定の方は、足を延ばしてみてはいかがですか。
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台湾ガチョウ料理の本場、嘉義県民雄郷
冒頭でふれたように台湾南部・嘉義といえば鶏肉飯(ジーローハン)、あるいは七面鳥を使った火鶏肉飯(フォジーローハン)を想像する方が多いのではないでしょうか。でも、台湾の人たちの間では、嘉義は鶏肉飯のほかにガチョウ料理の本場としても有名なんです。
そのガチョウ料理の本場が嘉義県最大の都市・嘉義市郊外にある「民雄(たみお)」という街。台湾鉄道の民雄駅前には、通りにガチョウ料理店ばかりが集まる鵝肉街(ガチョウ通り)があります。
そんな嘉義県の民雄郷ですが、ガチョウの産地なのかというと実はそうでもないんです。確かにガチョウの生産を行う農家も少しあるとのことですが、民雄で出されるガチョウの多くは近隣の雲林県や彰化県で生産されたものなんだそう。
ではなぜ、民雄がガチョウの本場として有名になったのか。これには諸説あるようですが、一説によると1970年代まで交通の要衝であり農業、漁業の集散地として栄えた民雄。しかし、1980年代に国道一号と呼ばれる高速道路が開通し、これまでの交通の要衝としての機能が失われたことで、物流や旅館など街道沿いでの商売も斜陽に。そこで、地元の人たちが一念発起してガチョウ料理の店を開いたのが始まり。
その後、民雄の美味しいガチョウ料理の評判が台湾全国に広がり、駅前の通りに11軒ものガチョウ料理店が立ち並ぶようになったそうです。
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台湾ガチョウ料理の本場・嘉義「民雄鵝肉太郎老店」場所・行き方
台湾ガチョウ料理の本場、嘉義県民雄・民雄鵝肉太郎老店の場所は、以前はガチョウ料理店が集まる民雄駅前の民族路という通りにあったそうですが、現在は少し離れた建国路という通り沿いに引っ越しています。
台湾鉄道の民雄駅からだと1キロ弱あり、徒歩の場合は15分程度です。ただ、嘉義県は熱帯地域に属していて、特に夏場などは灼熱の暑さですのタクシー利用がいいと思います。
ちなみに台湾鉄道の嘉義駅から民雄駅までは普通列車で2駅、所要時間は10分です。
台湾ガチョウ料理の本場・嘉義「民雄鵝肉太郎老店」のメニュー
台湾ガチョウ料理の本場、嘉義県民雄にある民雄鵝肉太郎老店のメニュー。画像は外帯(持ち帰り)用のメニューですが、品目と値段は内用(イートイン)と同じです。
メニューは主役の鵝肉(ガチョウ肉)のほかにルーローハンや白ご飯、麺類、湯類(スープ類)、蔬菜類(ゆで野菜類)、小菜(小皿料理)、炒類(炒め物)などいろいろ。
注文方法は内用(イートイン)の場合は黄色いメニュー兼オーダー用紙上部にある「桌號」の箇所にテーブル番号を記入し、あとは食べたいものの数量を入れて店員さんに渡します。
以下は鵝肉(ガチョウ肉)メニューの日本語訳。ガチョウ肉の調理は台湾によくある、肉を塩水につけてから蒸したものです。
商品名 | 日本語訳 | 価格 |
鵝肉(一隻) | ガチョウ肉(1羽) | 1400元 |
鵝肉(半隻) | ガチョウ肉(半身) | 700元 |
鵝肉(1/4隻) | ガチョウ肉(1/4) | 350元 |
鵝頭 | アタマ | 40元 |
鵝翅膀 | 手羽 | 25元 |
鵝脚 | 脚 | 15元 |
「民雄鵝肉太郎老店」のガチョウ肉
台湾・嘉義の人気グルメ、1/4サイズのガチョウ肉は350元(約1610円)。ガチョウ肉は食べやすいように切って出してくれます。
食べ方は一緒に出てくるオレンジっぽい色のソースが定番のようですが、お好みで醤油に辛味を入れても、そのまま食べてもよし。私はそのまま食べてみたんですが、思いのほかジューシーで柔らかくクセのない美味しさでした。
ちなみに私は4人グループで食事をしたんですが、自分を含めて平均年齢高めだったので量は1/4でちょうどよかったです。
「民雄鵝肉太郎老店」の湯麺(ラーメン)
台湾ガチョウ料理の本場、嘉義・民雄鵝肉太郎老店の湯麺35元(約161円)。ニラ、モヤシなどが入ったシンプルな台湾の麺ですが、ダシが効いたスープが絶品。シンプルですが病みつきになりそうな麺でした。
「民雄鵝肉太郎老店」の地瓜葉(サツマイモの葉)
茹で野菜は地瓜葉(サツマイモの葉)60元(約276円)をチョイス。台湾では割とポピュラーな野菜で、食堂に行くと空心菜などとともに出現率の高い野菜です。青々とした茹で野菜の上には定番のルーローがかかっています。
「民雄鵝肉太郎老店」の冷筍(冷製筍)
続いては民雄鵝肉太郎老店の冷筍(冷製筍)100元(約460円)。茹でた筍には台湾式のちょっと甘いマヨネーズがかかっています。私はこの甘い台湾マヨネーズは少し苦手ですが、冷たい筍にかけると意外に爽やかで美味しく、同行した人たちの中でも評価が高かったのがこの一品でした。
画像がないのですが、このほか筍干湯(筍スープ)大100元(約460円)も注文しました。大きめのボウルで運ばれてきたスープは筍がたっぷり入って美味。大サイズなら4人で分けてちょうどいいサイズでした。
まとめ:台湾ガチョウ料理の本場・嘉義「民雄鵝肉太郎」
以上、台湾ガチョウ料理の本場、嘉義県民雄郷にある「民雄鵝肉太郎老店」の紹介でした。私たち日本人には嘉義のグルメといえば、鶏肉飯のイメージが強いかもしれませんが、台湾の人たちには民雄のガチョウも負けないくらい人気があります。
台湾鉄道の嘉義駅からなら2駅、10分ほどでアクセスできますので、旅行で嘉義を訪れた際には民雄まで足を延ばしてみてはいかがですか。民雄にはガチョウ以外にパイナップルケーキの旺萊山(パイナップルヒル)の観光工場、台湾四大お化け屋敷のひとつと呼ばれる民雄鬼屋などの観光スポットもありますよ。
お読みいただき、ありがとうございました!
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