台北の国立故宮博物院の行き方と最新の施設情報を紹介します。
先日、ひさびさに台北の国立故宮博物院に行ったのですが、
しばらく(おそらく5~6年)行かないうちに、いろいろ設備が進化していました。
そこで、この記事ではMRT士林駅、大直駅、剣南路駅から故宮博物院に行くバスの情報に加え、
現在の故宮博物院の様子、設備などの情報もシェアします。
台湾旅行で故宮博物院に行こうと思っている方は、ぜひチェックしてみてください。
<※注意>
国立故宮博物院でもっとも有名な所蔵品のひとつ「翠玉白菜」は、2023年3月14日から8月6日までの予定で、嘉義県にある南部院区の「人気国宝展」で展示されています。
期間中、台北では鑑賞できませんのでご注意ください。
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台北・国立故宮博物院の基本情報
国内外から多くの旅行者が訪れ、台湾屈指の観光スポットとして知られている国立故宮博物院。
フランス・ルーブル美術館
アメリカ・メトロポリタン美術館
ロシア・エルミタージュ美術館
これらの美術館とともに、「世界4大美術館」のひとつと言われています。
その故宮博物院の所蔵品は2022年12月末の時点で、のべ70万点にのぼり、
それらの源は宋、明、元、清という古代中国の宮廷の宝物とのことです。
その中でも有名な白菜(翠玉白菜)や角煮(肉形石)は特に人気で、
白菜や角煮の展示スペースの前には行列ができることもしばしばですが、
至近距離で見ると素人目でも本当に美しく、精巧に作られているのが見て取れます
2015年には台湾南部の嘉義県に「国立故宮博物院・南部院区」が完成し、
現在は台北と嘉義の2か所で、貴重な宝物の数々を見ることができます。
<※注意>
国立故宮博物院でもっとも有名な所蔵品のひとつ「翠玉白菜」は、2023年3月14日から8月6日までの予定で、嘉義県にある南部院区の「人気国宝展」で展示されています。
期間中、台北では鑑賞できませんのでご注意ください。
故宮博物院の営業時間
■第1展覧エリア(本館):09:00 - 17:00 月曜休館
■こども学習センター:09:00 - 17:00 月曜休館
■至善園:08:00 - 17:00 月曜休館
■至徳園:年中無休
※本館および本館B1こども学習センターは、2023年は月曜が祝祭日、連休にあたる場合は平常通り開館
故宮博物院の入場料金・チケット売場
国立故宮博物院:入場チケット料金
■一般チケット:350元
■団体チケット:320元(10人以上のグループ)
■割引チケット:150元(台湾国籍および永久居留証・国際学生証を有する方:要証明)
■シニアチケット:75元*休日(65歳以上で台湾国籍を有する方 ※平日は無料)
国立故宮博物院の入場チケットは1階のチケット売り場(售票區)で購入することができるほか、
クレジットカードや電子マネーでの購入なら、チケット売り場の右手にある自動券売機も利用可能です(日本語メニューあり)。
チケットを購入したら自動改札で入場
故宮博物院のチケットを購入したら、いよいよ展示エリアに入場ですが、
なにやら駅の自動改札のようなマシンが。
入場チケットのQRコードをスキャンして、展示エリアに入場するスタイルになっていました。
故宮博物院での注意事項、写真は撮れる?
国立故宮博物院での注意事項について説明します。
館内を観覧する際は、以下が禁止となっていますのでご注意ください。
■フラッシュを使用しての写真撮影
■三脚や自撮り棒を使用しての写真撮影
■A3サイズを超えるバックパック、旅行かばん、スーツケースなどの持ち込み
■食べ物・飲み物(水を除く)の持ち込み
写真撮影は特に禁止の告知がされていない場所ではOKですが、フラッシュ撮影は禁止ですのでご注意ください。
手荷物を入れる無料ロッカーはコイン不要になりました
A3サイズを超えるかばん類は、1階チケットカウンター右手にある、
「チェックルーム(寄物處)」に無料のロッカーがあります。
ロッカーは大小あり、通常のバックパックが入るサイズのロッカーは相当数あります。
ただし、スーツケースが入るような大き目のものは、さほど多くありませんでした。
ちなみにロッカーは以前はコイン式(コインは使用後に戻る)だったと記憶していますが、
現在のロッカーは新しくなり、コインを入れる必要がなくなりました。
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台北・国立故宮博物院の行き方
台北市内から国立故宮博物院に電車、バスなどの公共交通で行く場合、
台北MRT(地下鉄)士林駅、剣南路駅、大直駅などから路線バスでのアクセスになります。
特に士林駅は故宮博物院にアクセスするバスの本数が多く、
国内外の観光客も数多く利用する定番のルートになっています。
ここから、その士林駅をはじめ、剣南路駅、大直駅から、故宮博物院に行くバスの情報をシェアします。
「故宮博物院」にバス停は3か所あります
台北MRT(地下鉄)の駅から国立故宮博物院に行くバス情報の前に、
故宮博物院に到着したときの降車場所について説明します。
何故かと言いますと、上の画像は故宮博物院のバス停マップなんですが、
バス停が①~③まで3か所あって、バスによって停車する場所が異なるんです。
各バス停と停車するバスの番号を下表にまとめましたので、ご参考ください。
バス停 | 場所 | 停車するバス |
①故宮博物院(正館) | 故宮博物院B1入口前 | 紅30、棕20 |
②故宮博物院 | 階段下、至善路前 | 300、304、815 |
③故宮博物院 | 至善路向かい側 | 255、小18、19、市民小巴1、 藍7(剣南路方面から)、 棕13(大直方面から) |
※特に記載のないバスは士林方面から到着するバスです。
国立故宮博物院の建物は高台の上に建っていますので、
一番便利なのは①番の「故宮博物院(正館)」バス停です。
このバス停で降りると故宮博物院・本館B1入口の目の前まで行くことができて便利。
ただし、このバス停に停車するのは紅30、棕20のふたつの路線のみで、
ほかのバスはすべて高台の下の「至善路」という通りのバス停に停車します。
MRT士林駅から故宮博物院へのバス路線・乗り場
台北MRT(地下鉄)士林駅から故宮博物院に行ける路線バス
バスの路線番号 | 行き先 | 降車バス停 | 運行間隔の目安 |
紅30 | 故宮博物院 | 故宮博物院 | 固定 毎時1~3本 |
300 | 故宮博物院 | 故宮博物院 | 固定 非常に少ない |
304 | 故宮博物院 | 故宮博物院 | 固定 毎時2~3本 |
815 | 故宮博物院 | 故宮博物院 | 平日12~20分間隔 休日20~25分間隔 |
255 | 雙溪 | 故宮博物院 | 平日早朝1本のみ |
255区 | 雙溪 | 故宮博物院 | 平日8~20分間隔 休日15~20分間隔 |
小18(S18) | 聖人瀑布 | 故宮博物院 | 固定 毎時1~2本 |
小19(S19) | 平等里 | 故宮博物院 | 固定 毎時1~2本 |
市民小巴1(M1) | 風櫃嘴 | 故宮博物院 | 非常に少ない |
※バスの番号クリックで時刻表に移動します(中国語)
※運行間隔はあくまで目安ですので、必ず事前に時刻表でご確認ください。
上の表が台北MRT(地下鉄)淡水信義線の士林駅から故宮方面に向かう路線バス表です。
台北MRT(地下鉄)士林駅から故宮博物院に行けるバスは複数ありますが、
255(255区間車ではない方)や300など、一部のバスは運行本数が非常に少ないです。
比較的本数が多いのは255区(区=区間車)、304、815、紅30です。
表にある小18など「小」が付くバスは、マイクロバスが多いですが、
時々大きなバスが来ることもあります。
MRT士林駅からバス乗り場への行き方
MRT士林駅で電車を降りたら、まずは1番出口(中正路)に向かいます
1番出口の改札を出て、線路の下を前方に進むと
前方に中正路という大きい通りが出現しますので、
中正路を渡らずに「Watsons」というドラッグストアの角を右に進みます。
すると、すぐに「捷運士林站(MRT士林駅)」バス停が出現します。
バスが来たら手を挙げて、車両が停車したら乗り込みましょう。
台北のバスは前のドア、真ん中のドア、どちらから乗車してもOKです。
「捷運士林站(MRT士林駅)」バス停は故宮博物院の玄関口らしく、
バス停にも故宮博物院に行くバスの番号、到着時の降車地点などの案内が書かれています。
Tips:バス停の電光掲示板で運行状況を確認しよう
MRT士林駅のバス停もそうですが、台北市内のバス停には電光掲示板(画像)が設置されているところが多いです。
例えば、「304:5分(5 min)」と表示されていれば、あと5分で304のバスが来るとわかりますよ。
MRT剣南路駅から故宮博物院へのバス路線・乗り場
続いては台北MRT(地下鉄)木柵線の剣南路駅から故宮博物院に行くバスを紹介します。
台北MRT(地下鉄)剣南路駅から故宮博物館に行ける路線バス
バスの路線番号 | 行き先 | 降車バス停 | 運行間隔の目安 |
棕20 | 故宮博物院 | 故宮博物院 | 固定 毎時1~2本 |
藍7 | 故宮博物院 | 故宮博物院 | 固定 毎時1~3本 |
MRT剣南路駅からバス乗り場への行き方
MRT剣南路駅から故宮博物院に行くバス停は1番出口側になりますので、
電車を降りたら1番出口の改札に向かいます。
改札を出たら正面にあるエレベーター、または階段で1階に下ります。
階段で1階に下りた場合は、外に出てすぐ右(画像だと左)に進み、「北安路」という大きい通りに出ます。
エレベーターの場合は、1階で出たらすぐ目の前が北安路です。
北安路に出たら右へ
北安路を50メートルほど進むと「捷運剣南路(MRT剣南路)」バス停があります。
MRT大直駅から故宮博物院へのバス路線・乗り場
もう一つは、台北MRT(地下鉄)木柵線の大直駅から故宮博物院に行くバスの紹介です。
台北MRT(地下鉄)大直駅から故宮博物館に行ける路線バス
バスの路線番号 | 行き先 | 降車バス停 | 運行間隔の目安 |
棕13 | 雙溪 | 故宮博物院 | 固定 毎時1~3本 |
MRT大直駅からバス乗り場への行き方
MRT大直駅から故宮博物院に行くバス停は3番出口側になりますので、
改札を出たら3番出口から地上に出ます。
MRT大直駅は地下駅ですので、画像奥にあるエスカレーターで地上へ
地上に出たら右に出て、画像の道沿いに進みます。
ひたすら直進して、50メートルほど進んで行くと
「愛弟豆花」という豆花屋さんの少し先に「捷運大直站(MRT大直駅)」バス停があります。
故宮博物院からの帰り方について
国立故宮博物院からの帰り方についてですが、
バスの場合、紅30と棕20は故宮博物院・本館B1のバス停からの乗車(紅30・棕20の時刻表も掲示されています)、
それ以外のバスは麓の至善路のバス停から乗車して帰路につきます。
タクシーで帰る場合はB1のインフォメーションで呼んでもらえます
来るときはバスだったけど、
「故宮博物院をめいっぱい観覧して少し疲れたから、タクシーで帰りたい」
そんなときは、本館B1にある「インフォメーションカウンター(服務台)」で頼むと、
親切なスタッフの方がタクシーを呼んでくれます。
タクシーは中国語で「計程車」、カタカナ的にすると「ジーツェンツァ」といった感じですが、
私がカウンターに行ったときは「タクシーですか?」と聞かれましたので、
普通にタクシー(Taxi)で問題なく通じると思います。
おわりに:国立故宮博物院の行き方と基本情報
ということで、台北の国立故宮博物院の行き方と最新の施設情報でした。
私は2023年3月15日に故宮博物院に行ってきたのですが、
数年ぶりに訪れた故宮博物院はチケット自販機が出現していたり、自動改札で入場するようになっていたりと、いろいろ進化していて、
以前よりもさらに快適に観覧できるようになっていると感じました。
故宮博物院の行き方については、定番中の定番ともいえる台北MRT(地下鉄)淡水信義線・士林駅からのバス情報に加え、
MRT木柵線の剣南路駅、大直駅からのバス情報もあわせて掲載しています。
台北市内のホテルからなら、バスの本数などを考えると、
やはりMRT士林駅経由がいちばん便利だと思いますが、
台北松山空港から故宮博物院に行くときなどは、MRT剣南路や大直駅からのバスも使えそうですね。
これから台湾旅行で故宮博物院に行ってみようと思っている方は、ぜひご参考にどうぞ。
お読みいただき、ありがとうございました!