台湾北海岸の名所・野柳地質公園の行き方と観光情報をシェアします。
行きは台北から野柳へ行く際の定番である国光客運バス1815番、帰りは野柳から淡水行きの路線バスを利用してみたので、実際の所要時間や野柳バス停から公園までの行き方、公園内の様子もシェアします。
これから野柳地質公園を観光する方の参考になれば、うれしいです。
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野柳地質公園のスポット情報
野柳地質公園は台湾北部・新北市の萬里区にある景勝地で、
海の浸食や風によって作られた不思議な形の岩のほか、どこか別の惑星にきたような、不思議な地形が見られる人気の観光スポットです。
とくに、その女王の頭のような形から、「女王頭(クイーンズヘッド)」と呼ばれる岩が有名な野柳地質公園。
「女王頭」のほかにも不思議な形状の岩が点在する風景や、独特な地形で写真撮影スポットとして広く知られています。
野柳地質公園の住所・営業時間
<野柳地質公園>
・住所:新北市萬里区野柳里港東路167-1号(MAP)
・営業時間:08:00 - 17:00(7月・8月は09:00 - 18:00)
※台風などの災害や実際の天候状況などで変更やエリア制限が行われる場合があります。
野柳地質公園の入場料金とチケットの買い方
野柳地質公園の入場チケット、直接現地で購入する場合はビジターセンターそばの「售票處」と書かれたチケット売り場で購入できます。
入場料は、「全票」という一般チケットが1枚120元(約520円)です。
<野柳地質公園の入場料金>
・全票:120元・・・一般チケット
・半票:60元・・・学生、6歳以上12歳未満の児童、65歳以上
・無料:6歳未満または身長115㎝以下の児童、障がい者と付き添い1名まで
※全票以外の対象者はいずれも証明の提示が必要。詳しくは公式サイトでご確認ください。
事前購入ならチケット売り場に並ぶ時間を節約できます
私が野柳地質公園に行ったのは平日、しかも小雨の日だったからか、
チケット売り場に並んでいる人は多くありませんでしたが、
週末などは混雑してチケットを買うために、しばらく並ぶこともあるようです。
先にチケットを買っておけば、直接入口に行ってQRコードを読み取るだけで入場でき、
チケット購入の列に並ぶ時間を短縮できますよ。
私は野柳に向かうバスに乗っている時にKKdayで購入しました。
とくに割引料金はありませんでしたが、観光客が並んでいたチケット売り場をスルーして、
スムーズに入場できたのはよかったです。
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野柳地質公園内のエリアと見どころ
まずは、野柳地質公園内のエリアについて。
公園入口から岬の先端まで、全長1.7キロメートルの半島のように伸びる野柳地質公園は、上の画像のように3つのエリアに分けることができ、
ビジターセンターに近いエリア(画像左下の方)から第1エリア(第一区)、真ん中が第2エリア(第二区)、右上が第3エリア(第三区)となっています。
それでは第1エリアから各エリアにある施設、そして見どころなどを紹介して行きます。
第1エリア:ビジターセンター~不思議な地形のスタート
野柳地質公園の第1エリア(第一区)には、公園入口前にきれいなトイレやカフェ、お土産店を併設したビジターセンターがあります。
ビジターセンターに背を向けると、野柳地質公園への入場口がありますので、ここでチケットを見せて入場します。
しばらく森の中の遊歩道的な通路を進んで行くと、
目の前が開けて、前方に海が見えてきます。
右の画像の案内表示から、まっすぐ進んで行くと第2エリアです。
案内表示の左側には第1エリアの見どころで、「次代の女王頭」と言われる「俏皮公主」や、
「蕈狀岩(キノコ岩)」、「燭台石(ローソク岩)」などがあります。
展望台のような場所から見た第1エリアの風景、キノコのような形の岩が点在しています。
第2エリア:女王頭(クイーンズヘッド)があるエリア
第1エリアを通り過ぎて、海沿いの通路(画像)を進んで行くと第2エリアです。
野柳地質公園の最大の見どころである、「女王頭(クイーンズヘッド)」はこのエリアにあります。
左側はどこか別の惑星にありそうな岩の風景、右側に海を見ながら進みます。
画像のやや左奥が「女王頭」などがあるエリアです。
通路を進んで、階段のところまできたら、「女王頭」などの奇岩があるエリアの入口です。
「女王頭」を見るには階段を下りて、矢印の案内に沿って進みます。
野柳地質公園最大の見どころ「女王頭」との撮影は行列の可能性あり
野柳地質公園の最大の見どころ、「女王頭(クイーンズヘッド)」を見るためのルートを矢印に沿って進んで行くと、
前述の通り平日、しかも小雨の天気でしたが、ちょうど団体ツアーと被ったようで「女王頭」と撮影をしようと並んでいる人が50人ほど。
ただ写真を撮るだけなら、そんなに待たなくても良いと思いますが、
この日は雨でレインコートを着ていた人が多く、写真撮影の際にレインコートを脱いで撮ろうとする人がかなりいて、
「女王頭の」写真を撮影するために20分ほど並びました。
「女王頭」の手前まできたらレーンが2本に分かれているので、撮影する場合は「右のレーン」に並びます。
「女王頭」と一緒に写真を撮ろうとしている人たちは、自分たちの後ろのグループに頼んで撮影してもらっている人が多かったです。
野柳地質公園で一番人気の見どころで、「数年後には見られなくなる」と言われている「女王頭(クイーンズヘッド)」。
前回見たのは10年近く前だったので、また見ることができてよかったです。
「女王頭」の後方の海側にもにも不思議な形の岩がいくつもあります。
安全のため「禁止越線(この線を越えてはいけません)」と赤い線が引かれているところを超えないよう注意して撮影しましょう。
第3エリア:海蝕洞などがある岬の先端部
「女王頭」がある第2エリアから野柳地質公園の奥に進み、「海角休憩駅(海角休憩站)」というカフェのあるところまで来ると第3エリアです。
このカフェはドリンクや軽食を提供しているほか、トイレも完備されています。
第2エリアの方からカフェを向いて、左側の高台に上っていく遊歩道は文字通り豆腐のような「豆腐岩」などがある方を通って岬の先端近くに、
カフェ右奥にのびる遊歩道は、海蝕地形のある方に行けるそうです。
野柳地質公園の行き方
ここから野柳地質公園への行き方を紹介します。
台北から野柳地質公園へのアクセスは、バスがメインになりますので、
ここでは台北市内と基隆から野柳まで行けるバスについて説明します。
台北から野柳地質公園行きのバス
台北から野柳地質公園に行けるバス路線は複数ありますが、
本数が多く比較的便利なのは、台北駅と金山青年中心を結んでいる國光客運バス1815路線、
そのほかMRT大安駅そばの信義市場バス停から基隆客運バス953路線、MRT台電大楼駅から基隆客運バス1068で行くこともできます。
<國光客運バス1815路線、基隆客運バス953・1068路線のメリット、デメリット>
- 國光客運バス1815路線
- メリット:本数が10~15分に1本と多いので便利
- デメリット:野柳バス停での下車になるため、バスを降りてから野柳地質公園まで10分ほど歩く必要がある
- 基隆客運バス953・1068路線
- メリット:野柳地質公園バス停があり、公園のすぐそばまで行けて便利
- デメリット:國光客運バス1815路線に比べて本数が少ない。特に1068路線は現在、1日に数えるほどしかない。
このようなものが挙げられます。
國光客運バス1815路線は始発駅が台北駅で、座れる可能性が比較的高いのでおすすめです。
國光客運バス1815の路線図
- 國光客運バス1815路線:國光客運台北駅バスターミナル~野柳~金山青年中心
- 始発・最終発車時刻(台北→金山):平日05:40 - 23:10 / 休日06:00 - 23:10
- 始発・最終発車時刻(金山→台北):平日05:35 - 22:25 / 休日05:20 - 22:25
- 運行間隔:10~15分おき
- 所要時間:約1時間30分(実際の道路状況で変わることがあります)
所要時間ですが、私が平日の午前9時30分に台北駅から乗車したときは、
ちょうど11時に野柳バス停に到着で約1時間30分。料金は98元でした。→現在は129元です。
時刻は調整される場合がありますので、國光客運公式サイトで最新の情報をご確認ください。
※上の路線図で▶が付いているバス停は▶の方向のみ停車しますのでご注意ください。
<2024年12月29日追記>
國光客運は2024年12月17日のニュースリリースで、
國光客運台北バスターミナルの撤去にともない、2025年1月1日から同バスターミナル出発便の乗り場を変更すると発表しました。
これにより台北駅発基隆行き1813番のバスは、「台北駅東三門乗り場」発に変更となります。
ただし、「台北駅東三門乗り場」は現行の乗り場のすぐ目の前にありますので、ほとんど影響はありません。
台北駅東三門乗り場の場所(水色部分)
基隆客運バス953の路線図
- 基隆客運バス953路線・・・台北~野柳地質公園~金山
- 953路線の時刻は変更されているようなので、基隆客運公式サイトで最新の時刻表をご確認ください。
※上の路線図で▶が付いているバス停は▶の方向のみ停車しますのでご注意ください。
淡水から野柳地質公園行きのバス
台北郊外の観光地、淡水からも比較的容易に野柳地質公園にアクセスできます。
淡水から行く場合はMRT淡水駅バスターミナルから淡水客運862路線で野柳バス停まで、
または台湾好行・皇冠北海岸716路線という小型の観光バスで野柳地質公園バス停まで行くことができます。
所要時間ですが、私が淡水客運バス862路線に乗った時は、
平日の午後1時30分に野柳バス停から乗車、午後2時55分に終点の淡水駅到着で約1時間25分でした。
<淡水客運バス862路線、台湾好行・皇冠北海岸716路線のメリット、デメリット>
- 淡水客運862路線
- メリット:本数が20~50分に1本と比較的多い
- デメリット:野柳バス停での下車になるため、バスを降りてから野柳地質公園まで10分ほど歩く必要がある。
- デメリット:一般道を走る路線バスで各バス停に停車するため、時間がかかる。
- 台湾好行・皇冠北海岸716路線
- メリット:野柳地質公園バス停があり、公園のすぐそばまで行けて便利
- メリット:観光ルートを回るバスなので、他のスポットも効率よく観光できる
- デメリット:本数が1時間に1本程度と少ない。
- デメリット:夏季ダイヤ(5月~10月)と冬季ダイヤ(11~4月)があり、冬季ダイヤは休日のみ運行となり、平日は走っていない。
このようなものが挙げられます。
※淡水~野柳地質公園を結ぶ「台湾好行・皇冠北海岸716路線」は11月から4月までの期間、平日は運行していませんのでご注意ください。
淡水客運バス862の路線図
- 淡水客運バス862路線・・・淡水~野柳~基隆
- 862路線の最新時刻表は淡水客運が所属するバス会社グループ、中興バス公式サイトでご確認ください。
台湾好行・皇冠北海岸716の路線図
台湾好行・皇冠北海岸716路線・・・淡水~富貴角灯台~朱銘美術館~金山~野柳地質公園
途中には台北郊外の人気ビーチ、浅水湾海水浴場や白沙湾海水浴場もあります。
現在の台湾好行・皇冠北海岸716路線の時刻、淡水駅発は午前8時から午後3時まで1時間に1本。
野柳地質公園発は午前10時から午後5時まで1時間に1本となっていて、料金は淡水~野柳地質公園間は片道90元です。
最新の時刻などは台湾好行公式サイトでご確認ください。
基隆から野柳地質公園行きのバス
基隆駅から野柳バス停までは、基隆客運バス790路線で行くことができます。
このバスはピーク時は15~20分に1本発車していますが、
下車するバス停は基隆客運の他のバスと違い、「野柳バス停」になりますのでご注意ください。
野柳バス停から野柳地質公園までの行き方
続いて、野柳バス停から野柳地質公園までの行き方を解説します。
台北方面から来た場合は、野柳バス停で下車したら、バスの進行方向と逆(台北方面)に進みます。
すぐに信号のある交差点(画像)が見えてくるので、左折して「港東路」という道に入ります(野柳風景区と女王頭の看板があるので、すぐわかります)。
交差点を左折したら、ゆるい下り坂(港東路)を道なりに進みます。
左手に漁港を見ながら、同じ道をひたすら進みます。
もう少し進むと信号のあるY字路(画像)が出てきますので左に。
(実は右でも行くことができますが、野柳地質公園のビジターセンターには左の方が近いです)
ファミリーマートと「保安宮」という廟を通り過ぎて、
引き続き道なりに。ここまで来ると、あと少しです。
(漁港の町らしく、通りの右側には海鮮を売りにした食堂や釣具店などが軒を連ねています)
野柳地質公園ビジターセンター、チケット売り場の前に到着です。
(左側の建物がチケット売り場で、中央の白い建物は海洋世界の施設です)
おわりに
ということで、台湾北海岸の観光スポット、野柳地質公園への行き方と現地の様子を紹介しました。
野柳地質公園は、観光ガイドブック等にもよく出ている「女王頭(クイーンズヘッド)」をはじめ、
大自然が生み出した不思議な風景が楽しめる名所です。
海辺で風雨にさらされ年々細くなっている「女王頭」は、あと数年で見られなくなると言われているそうなので、
興味のある方は早めにチェックしてみてはいかがでしょうか。
「女王頭」以外の見どころも豊富ですよ。